刈谷ですてきな活動をしている人を紹介します!
■World Leather Debut 財布、かばんの部 1位
美奈川 邦彦 (みながわ くにひこ)さん
プロフィール:
野田町在住、63歳。8年前に革工芸と出会い、現在は総合文化センターでの市民講座や野田市民館での個人教室「革乙女」で講師を務める。運動も趣味で、学生時代から卓球を続けており、最近はげんきプラザにも通っている。
▽イメージを形に
「革工芸の魅力は、革の風合いを生かして自分だけのものを作ることができるところ」と話すのは、アメリカで開催された革工芸の世界大会World Leather Debut「財布、かばんの部」で1位であるブルーリボン賞に輝いた美奈川さん。始めたきっかけは、知り合いが作った革工芸の財布を見たことでした。直感で「面白そう」と思い、すぐに教室に通い始め、今ではほぼ毎日革工芸に関わる時間を作っています。
▽足りないものを知るために
「納得がいくまでがんばろう、それでだめならしょうがない」とベストを尽くした作品で臨んだ世界大会。ブルーリボンが自分の作品に付いていた時は驚きが大きかったと話します。
制作期間4カ月の作品でこだわったのはデザインの独自性。美奈川さんが使うカービングの技法シェリダンスタイルは花や葉、つるで構成され、花の周りをつるが巻き、一つ一つの円をつなげて流れを表現するのが一般的です。今回のデザインは、歯車の歯形に用いられるらせんをヒントに流れを表現しています。他にも花びらを散らしたり、葉を波のように仕立てたりとシェリダンスタイルの固定概念にとらわれない自由な発想が高評価につながりました。
「自分に足りないものを知ることが大会参加の大きな目的だった。現地に行ったからこそ出会えた人や頂けたアドバイスがあった」と笑顔で大会を振り返ります。
▽まぐれとは言わせない
次の目標は、同じ大会で2位になった置き物の部でブルーリボン賞を取ること。「今回がまぐれだったとならないようにチャレンジしたい」と意気込みます。
「今後は和の雰囲気や日本らしさもデザインに取り入れたい」とさらなる独自性を追求する美奈川さんの挑戦はまだまだ続きます。
◆輝く人の原動力
▽親子で革工芸
娘さんも革工芸をしており、今回の大会ではお互いに作品を持って一緒にアメリカに行きました。
▽習い事から刺激を
デザインのヒントになればと、1年半前に始めた華道と絵手紙。
自宅のリビングに花を生けることも。
※詳しくは本紙3ページまたはPDF版をご覧ください。
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