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ごん吉くんレポート~南吉よもやま話~

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愛知県半田市

■第66回 家康の叔父の「中山さま」
今年のNHK大河ドラマは徳川家康が主人公ですね。県内では生誕地の岡崎市をはじめ、多くの市町村が家康との繋がりをアピールしています。半田市にも家康の従兄弟が住職を務め、3度も家康が訪れたという常楽寺があります。5月6日・7日には、常楽寺から博物館、南吉記念館を経て、家康の母於大の方ゆかりの坂部城(阿久比町)まで歩く、名古屋鉄道主催のハイキングが予定されています。
さて、皆さんは「ごんぎつね」に家康の叔父さんが登場することをご存知でしたか?作品のはじめに「むかしは、私たちの村のちかくの、中山というところに小さなお城があって、中山さまというおとのさまが、おられたそうです。」と書かれていますが、その「中山さま」とは戦国時代に岩滑の領主だった中山勝時(なかやまかつとき)のことを指しています。その妻が於大の方の妹だったので、家康から見ると母方の叔父さんというわけです。
南吉にとって「中山さま」は歴史の中だけの存在ではありません。中山氏の子孫で元尾張藩士だった家系の一家が近所に暮らしていて、家族ぐるみで南吉と親しくしていたのです。当主の中山元若(なかやまもとわか)は元小学校長で成績優秀な南吉に目をかけ、その妻しゑは病気がちな南吉の健康を気遣いました。しゑは生まれ育った富貴(武豊町)や元若の任地大興寺(知多市)の昔話を南吉に語って聞かせてもいます。また二人の娘のちゑは後に南吉と交際しています。南吉記念館にはこの中山家に伝わる甲冑(写真)が寄託されています。このゴールデンウィークに展示しますのでぜひご覧ください。
※写真は広報紙32ページをご覧下さい。

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