■第72回 昔の岩滑を描いた絵
新美南吉記念館では3月に発行した研究紀要で、昭和初め頃の岩滑の風景を描いた8枚の絵を紹介しています。これらは南吉の生家のすぐ向かいに暮らし、市議会議員として記念館建設にも尽力した故石垣藤九郎さんが描いたものです。昭和62年に生家が復元された頃、半田を訪れる南吉ファンに説明するため、昔を思い出して描かれました。今は他の建物や県道に遮られている東側(裏側)から田んぼ越しに見た生家(右上)や、作品に登場するものの現存しない岩滑八幡社の宝蔵倉や火の見櫓(右下)など、今では見られない南吉ゆかりの風景は、写真もあまり遺っておらず貴重です。紀要にはそれぞれの絵に対して関連する南吉の日記などの資料と解説を付けました。6月30日(日)まで記念館で絵の展示もします。ぜひ懐かしい昔の岩滑の風景を見にお越しください。
※詳細は広報紙31ページの図をご覧ください。
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