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ごん吉くんレポート~南吉よもやま話~

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愛知県半田市

■第73回 書せきで壁を作ろう~南吉と読書~
新美南吉記念館では、7月13日(土)から10月14日(祝)に“文豪とアルケミストタイアップ特別展本に押し潰されて死ねば、本望です~南吉と読書~”を開催します。
南吉は大変な読書家で、古今東西様々なジャンルの本を渉猟(しょうりょう)しました。
南吉が幼少だった大正期、鈴木三重吉(すずきみえきち)が芸術性の高い児童文芸誌『赤い鳥』を創刊。大正8年には名古屋で口演童話を行っていた大西巨口(おおにしきょこう)も雑誌『兎の耳』を出しました。南吉は少なくとも中学時代には、友人から両誌を含む様々な雑誌を借りたり、小遣いで入手していました。
しかし書籍は高価だったため、簡単には手に入りません。『三人呑兵衛』という南吉の蔵書には、直筆で「蔵書番号第一号」と記されています。これは『兎の耳』で投稿童謡が入選したため、昭和3年12月に南吉が賞品として手にいれたものです。記念すべき初めての書籍を手に入れた2か月後、南吉は「お金をもうける様になったら(略)書せきで壁を作ろう」と日記に記しました。今回は多数の南吉本人の蔵書を展示しています。果たして南吉の書籍は壁になったのか、ぜひ展示を見にいらしてください。

◎南吉中学生時代(15歳)の日記
※詳細は広報紙31ページをご覧ください。

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