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自治体の皆さまへ

共に挑む~市長メッセージ~ 半田市長 久世孝宏

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愛知県半田市

能登半島を襲った大地震。一刻も早い復興を心から願ってやみません。比較的近い場所での災害に被災状況のイメージが沸き、心に刺さるものがあります。
半田市で同様の災害が起こった場合どうすべきか。
市長公約に掲げた「被災現場での経験を市の防災にフィードバックする」を念頭に、職員、市民、そして自分自身の防災力の強化のため取り組んでまいります。

発災直後から消防隊を始め医療関係者や職員を派遣し、支援活動を行ってまいりましたが、私も、4月17日、自治区を通じてみなさまからお預かりした義援金を、石川県志賀町(しかまち)に届けることができました。稲岡(いなおか)町長は、「1桁間違っているのではないか」と、金額に驚かれた様子。市民のみなさまの気持ちの大きさに感謝を申し上げますとともに、これだけの力を結集できる半田市を誇りに感じたところです。

現地の様子を垣間見るなかで、急いで手配したものが使われず、ニーズの把握とプッシュ型支援のバランスをどう取るか、情報収集態勢をいかに構築するか、考える必要があると感じました。また、支援を受け入れる側の課題も目立ち、復興のためにも、また、支援者の気持ち・行動に応えるためにも、受入体制の迅速な構築について取り組んでいきたいと思います。
5月12日と18日には、各自治区の代表者を中心とするボランティアバスを志賀町に派遣しました。被災地を見て感じたことを、地域の自主防災へ生かすために多くの教訓が得られたことと思います。
私たち行政も、多くの教訓を得ました。例えば「機能が確認できるまで、下水道につながる水洗トイレは使わない」ことです。下水管はどこで不通になっているか分からず、不通の個所で下水が溢れてしまうこともあります。これをどのように周知し、下水道を再開するか、備えが必要です。
防災・減災対策に終わりはなく、被災した時は全員で協力して乗り越えていかなくてはなりません。その時に大切なのは、やはり「繋がり」です。知った顔があるかどうかは、安心感につながります。自治区の役割がここにあると強く感じています。

能登半島地震を契機に、防災意識を高め、誰一人死なせない、取り残さない態勢を作ることが、能登半島に対してエールを送ることになると私は信じています。発災直後に自分の身をどのように守り、行動するのか、避難所やご自宅でどのように生きていくのか、ぜひ考えてください。そして、様々なことに思いを巡らし、防災意識を高めてまいりましょう。

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