「半田市立半田病院」が半田ぴよログスポーツパークの東側に移転し、「知多半島総合医療センター」として開院します。また、近接する「常滑市民病院」と経営統合し、両病院は「地方独立行政法人知多半島総合医療機構」という新たな組織に生まれ変わります。
◎知多半島総合医療センター
(〒475-8599 半田市横山町192番地)
知多半島総合医療センターでは、救命救急センターによる高度急性期医療やがん治療などの薬物療法、放射線療法、手術療法を集中的に担います。スムーズな救急搬送のための緊急退出路や屋上ヘリポート、日本一の免震装置などを整備し、地域の災害拠点病院としての役割を担います。
■施設・設備のご紹介
◇(1)災害への対策
〈ヘリポート〉〈免震装置〉
現病院にはドクターヘリを着陸させる場所(ヘリポート)がなかったため、患者さんを搬送する際は近接するさくら小学校の校庭へ着陸させてから病院へ運んでいました。知多半島総合医療センターでは、患者さんの救命率の向上を図り、病院の屋上にヘリポートをつくりました。また、南海トラフ巨大地震が発生したときでも医療施設としての機能を維持できるように開発した免震装置は、160cmの揺れにも対応できる「日本一」の免震システムです。
知多半島総合医療センターでは、これまで以上に地域の災害拠点病院としての役割を果たし、知多半島の医療へ貢献していきます。
◇(2)患者さんに寄り添った施設
〈リハビリ庭園〉
知多半島総合医療センターでは、患者さんが少しでも開放感を味わえるよう、屋外にリハビリ庭園をつくりました。
ここではスロープや階段を使った歩行訓練を行います。
もちろん屋内にもリハビリ室はありますので、雨の日でも安心です。
◎屋外のリハビリで気分もリフレッシュ!
〈ホスピタルストリート(1階)〉
総合受付や患者サポートセンター、各科外来、中央処置室が並んでいます。
現病院の外来は1階と2階にあったため、患者さんが階段やエレベーターを使って移動する必要がありました。
そのような負担を減らすため、知多半島総合医療センターの外来は全て1階に集約しています。
◎患者さんの移動が楽になります
〈LDR室(3階)〉
LDR室とは陣痛室、分娩室、回復室が一体となった部屋のことです。陣痛から産後まで、移動することなく同じ部屋で過ごすことができるため、産婦さんの負担を大きく減らすことができるようになりました。部屋の色合いは「北欧風でかわいい」をコンセプトにしています。これから4月の開院に向け、分娩台等の機材搬入を進めていきます。
◎産婦さんの負担を減らします
◆新病院開院にあたって
半田市立半田病院 院長 渡邉 和彦
令和7年4月1日、待ちに待った新病院の開院を迎えます。そして、開院と同時に常滑市民病院と経営統合し、「地方独立行政法人知多半島総合医療機構」として新たなスタートを切る大きな変革の年となります。両院一体となって、知多半島の医療の中核を担う機構の使命をしっかりと果たしてまいりたいと存じます。
思い起こせば、新病院建設は平成27年から検討を開始し、移転先の変更などもあり、おおむね10年、去る令和6年11月13日に完成引き渡しとなりました。地下1階、地上5階建で、病床数は現在よりも少なくはなりますが、1病床あたりのスペースは現在より広くなります。1階は、主に外来患者さんを対象にしており、診察から各種検査に加え、放射線治療や薬物治療までの全てが完結するようになります。2階には、手術室や集中治療室を整備し、3~5階が病棟(周産期センターおよび一般病棟)となります。最新の医療機器も整備いたしましたので、施設に相応しい医療を提供すべく職員一丸となり頑張ってまいります。なお、開院前の3月には一般見学会(5ページ参照)を開催しますので、多くの方に足を運んでいただければ幸いです。
一方、常滑市民病院との経営統合では、「地方独立行政法人知多半島総合医療機構」として、両院で機能分担し、超急性期から回復期・在宅まで切れ目のない医療を展開していく所存です。半田市立半田病院は「知多半島総合医療センター」となり、主に救急医療を含む急性期医療・がん医療・小児周産期医療を担います。常滑市民病院は「知多半島りんくう病院」として、一部の急性期医療・不妊治療・特殊感染症治療および回復期から在宅医療を担います。「私たちは、地域医療の中核を担い、知多半島の人々の健康を支え続けます」の理念のもと、両病院の長所を伸ばし、業務の効率化と組織文化の融和を図ることで、地域のみなさんが安心して暮らせるよう、より良い医療を提供できる体制を築いてまいります。
問合わせ:病院管理課
【電話】22-9881
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