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編集後記

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島根県邑南町

夏といえば怪談話。暑さを少しでも忘れる一助になればと、個人的にヒヤッとした文学作品をご紹介します。
小泉八雲の「茶碗の中」は、話全体が短いので詳細は省きますが、この話そのものが得体の知れぬ怖さを感じさせます。小野不由美さんの『残穢(ざんえ)』は、知る人ぞ知るという作品で、妙にリアリティのある怪異の描写が、何かがひたひたと確実に忍び寄ってくるような錯覚に陥らせます。
夕暮れ時に、氷の入った麦茶を片手に、町立図書館で借りたホラー作品を読みふけるのも悪くありません。麦茶に入った氷が「カラン」と音がした瞬間、自分が暑さを忘れていたことに気づくかもしれませんね。(大久保)

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