夢キラリ人

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■世界大会優勝は夢のようでした
山口七海さん

4月22～24日に米国で開催されたチアダンスの世界大会「IASF THE DANCE WORLDS 2023」のSmall　Pom部門で優勝した、大府市近郊で活動するチアダンスチーム「SPG CHEER DANCE PROJECT」所属の山口七海さん(15歳)。「周りは外国人選手ばかりでしたが、ライバル視はしないで、『勝ちたい』よりも『楽しみたい』という思いが強かったです。結果を聞いた瞬間は、信じられない気持ちで夢みたいでした」と笑顔で話します。
チアダンスとの出会いは、7歳の時。先にSPGに入っていた友人に誘われ、体験会を経て入会します。「一緒に体験会に行った友人が入会すると聞いて、私も何となく始めました。最初は、あまり前向きではありませんでした」と振り返ります。そんな山口さんに転機が訪れたのは、8歳の時。「全国や世界の大会を目指す競技コースに所属していた5歳年上の先輩が踊る姿に一目ぼれして、私も大会に出場して、自分の踊りを披露したいと思いました」と話します。それまで楽しみながら踊るコースにいた山口さんは、チアダンスに真剣に取り組むようになり、1年後には競技コースの選抜オーディションに合格します。競技コースの練習は、これまでとは比べものにならないくらい厳しく「実力的にもメンバーにはついていけなくて、翌日にはやめたいと思っていました(笑)」と振り返ります。それでも必死に食らいついた山口さんは徐々に力をつけ、今年3月に行われた全国大会に出場し、チームは、第2位の成績を収めて世界大会への切符を手に入れます。「優勝を狙っていたので悔しかったけど、世界大会に行けることはうれしすぎて、現実とは思えませんでした」と喜びを語ります。世界大会では、100点中97点の高得点で優勝。「このチームで踊れて、思いっきり楽しむことができました」と話します。チアダンスの魅力については、「見ている人を楽しませることができるところです。練習は、大変なことも多いけど、同じ目標に向かって一緒に頑張れる仲間がいて、チアダンスをやってきて良かったと思います」と笑顔を見せます。今後は、「シーズン全ての大会で1位を獲得して、また世界大会優勝を目指して頑張りたいです」とさらなる目標のため踊り続けます。