■大韓民国・洪城郡との交流スタート
健康都市をまちづくりの基本理念に掲げる大府市は、平成30(2018)年にマレーシアで開催された健康都市連合国際大会をきっかけに、同じく健康都市連合に加盟する大韓民国の洪城郡(ホンソングン)との交流を開始しました。
現在、両都市は世界に誇る健康都市の実現に向けて、交流を進めています。今回の特集では、初めて実施した青少年交流事業の様子とこれまでの両都市の交流のあゆみについて紹介します。
○高校生が本場のK-POPダンスを体験
令和5(2023)年7月、洪城郡との青少年交流事業として、市内在住の高校生13人を洪城郡へ派遣しました。
生徒らは、韓国初のK-POP人材を養成する特性化高等学校であるK-POP高校の寮に宿泊しながら、現地の生徒らと一緒にダンスの練習に励みました。最終日に開催された発表会では、5日間の練習の成果を存分に発揮しました。
○Teacher’s Interview パーフェクトな表現力でした
K-POPをダンスで表現するには、まずその歌詞の意味をしっかりと理解することが大切です。韓国の生徒はもちろん、日本の生徒もしっかり歌詞の意味を理解していたので、すてきなパフォーマンスができていました。
決められた時間以外にも、自主的にみんなで集まって練習していたので、一週間という短い期間でしたが、最後に完璧な発表ができ、私たちもうれしかったです。
■大韓民国 洪城郡との交流のあゆみ
Profile:洪城郡
洪城郡は、大韓民国の忠清南道(チュンチョンナムド)の中西部に位置し、忠清南道の道庁所在地として、広域行政機関や団体が密集する新しい行政の中心都市です。
環黄海(かんこうかい)圏の中心都市として、目覚ましい発展を遂げています。
人口:約10万人
面積:約446平方キロメートル
産業:電気・自動設備・化粧品・飲料・食品・自動車部品など
名産品:廣川(クアンチョン)ノリ・洪城韓牛・エビの塩辛など
マレーシアで、平成30(2018)年10月に開催された健康都市連合国際大会に岡村市長が出席したところ、「ヘルシーシティプラザ構想」を掲げる洪城郡のキム・ソクファン郡守(当時)と出会い、両都市の交流が始まりました。
その後、洪城郡とは着実に交流を進め、コロナ禍の令和2(2020)年10月には、オンラインで、交流の方向性を明文化した「都市間交流協定締結のための協議開始に関する覚書(MOU)」を締結するとともに、令和4(2022)年11月には、岡村市長が洪城郡を訪問し、イ・ヨンロク洪城郡守と交流の内容を明文化した「友好交流活性化協約」を締結しました。
令和5(2023)年7月には、友好交流活性化協約に基づく初の事業となる「大府市・洪城郡青少年交流事業」を実施し、大府市の高校生を洪城郡のK-POP高校に派遣しました。
◆洪城郡守による大府市訪問
令和5(2023)年11月、イ・ヨンロク洪城郡守が大府市を訪問した際に、両都市の今後の施策や方向性を話し合う都市会談を開催し、さらなる交流の活性化に向け、両都市の友好を深めました。
さらに、市役所市民健康広場では、今後の交友関係をより一層強化できるよう、韓国の国の花「ムクゲ」の記念植樹を行いました。
◆city talks 都市会談
○岡村秀人 大府市長
令和4(2022)年、郡守から招待を受け、洪城郡を訪問して以来、大府市に皆さまをお迎えすることを心待ちにしていました。両都市ともに「高齢化」という同じ課題を持っているので、双方の良い部分を取り入れながら、お互いに健康都市として発展できることを望んでいます。これからはダンス交流だけではなく、有機農業や音楽などの分野にも手を広げ、さまざまな交流を進めていきたいと考えています。
○イ・ヨンロク 洪城郡守
両都市の友好関係を確認し、これからの方向性について、話し合う機会が設けられたことをとてもうれしく思います。これまで、コロナ禍におけるオンライン会議や令和4年度の岡村市長の洪城郡訪問、そして今年度実施したK-POP高校における青少年交流を通じて、着実に友好関係を深めることができました。大府市と洪城郡が協力すれば、より一層、両都市が発展すると信じています。
◆青少年交流事業
DATE:2023.7.23→7.29
ダンスの他にも、韓国の昔の学生服を着て、伝統的な茶礼や弓引き体験、羽根のようなものを蹴り上げる「チェギチャギ」などの昔の遊びを体験し、韓国の歴史や文化についても学びました。
○韓国の友達ができました
渡邊乃愛さん(高校2年生)
この派遣を通じて、ダンス・歌の授業、伝統文化体験など、とても貴重な経験をすることができ、楽しく韓国のことを学ぶことができました。この時に、仲良くなった韓国の仲間とは、今でも連絡を取り合っています。国境を越えたお友達がたくさんできて、うれしかったです。
○かけがえのない思い出
中田真緒さん(高校2年生)
言葉は違っても、ダンスを作り上げるという目標に向かって、みんなで一つになることができました。高校生同士の日常的な話題を通じて、海を越えた友達ができました。ダンスだけではなく、洪城郡の文化を体験し、日本と共通するところもたくさん発見できました。今回の派遣は、私にとってかけがえのない思い出になりました。
問合せ:文化交流課
【電話】45-6266
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