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夢キラリ人

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愛知県大府市

■勝利を目指して、白球と歩む人生
飯田裕太さん

東邦ガス硬式野球部から、7月に行われた第95回都市対抗野球大会に出場し、東海地区の優秀選手賞を受賞した飯田裕太さん(31歳・中央町)。「予選からの各試合、相手ピッチャーの持ち球と決め球を分析して試合に挑んでいました。守備もチームで話し合って、全体のポジショニングを決め、連携して動くことができました。日頃の準備と努力が結果につながりました」と振り返ります。
野球人生は26年目。刈谷高校を卒業後、東京大学、平成28年に東邦ガスへ入団します。大学時代は、強豪ひしめく東京六大学野球リーグで奮闘しますが、入部時点で26連敗、入部後も負けが続きます。「とにかく勝ちが遠かったです。私立と公立との圧倒的な差を見せつけられ、レギュラーになってからも負けを重ねてしまい、苦しい時期でした」。しかし、飯田選手が主将を務める4年の春、東京大学はシーズン最後の法政大学との試合で、それまでの94連敗を止める白星を挙げます。「勝った時は正直ほっとしました。主将として『連敗を止める』というよりは『他の五大学と対等に戦う』という気持ちで、チームを引っ張っていましたから。スタンドから異様な歓声が上がり、待ち望んだ勝利を手にした喜びが後から湧いてきました」。
大学野球を終え、社会人野球の世界に飛び込んだ飯田選手。選択肢が多くある中で、野球を続ける決断に迷いはなかったそうですが「公式戦に出場したのは4年目からでした。今まで勝ちが少なかった分、次の舞台では『勝ちたい』と意気込んでいたのでもどかしい気持ちでした。それでも諦めず、自分の弱点を分析して考えながら練習を重ね、バッティングでは配球の読みや打席での粘りなど、自分の売りを磨きました」。そして、4年目に初出場のチャンスを手にし、この試合で人生初の柵越えホームランを放ちます。「これまでの地道に積み重ねた努力が報われた瞬間でした」と、鮮烈なデビューを果たし、その後の試合でも自慢の走塁と安定感のある守備で、チームの勝利に貢献します。
「今までの人生で、どんなときも頭の中に野球の存在があり、進学先や就職先も野球ができる場所を選んできました。今もこれからも、野球は人生の軸です」と振り返ります。「今後の目標は、※二大大会でベスト4以上の成績を残すことです。次の大会でもチームの勝利につながるプレーをして、良い結果を残したい」と、今後も不屈の闘志で野球人生を歩み続けます。
※都市対抗野球大会と社会人野球日本選手権大会のこと。

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