■ソウルでの遭遇
国際交流員 Adam Simmonds
9/25~27に、韓国ソウル特別市で開催された「第10回健康都市連合国際大会」に市代表団の通訳として参加しました。
夕方、会場の東大門(トンデムン)デザインプラザ(別名:DDP)から宿泊先に向かって歩いていると、突然、ゴオオーというエンジン音が街のビルに反響して響き渡りました。空を見上げると戦闘機が数機現れ、次の瞬間にビルの陰に隠れました。その時、私は朝鮮戦争が今も休戦状態であることを思い出しました。また戦闘が始まるのかもしれないという、私の不安げな表情を心配して、現地ガイドが「来週の国軍の日の練習ですね」と説明してくれ、ほっとしました。
翌日、視察先でウクライナ・キーウ市の代表団の方と食事を一緒にすることになり、2年半も戦争状態の中で生活しているキーウ市民の心情を尋ねました。「発電施設が狙われているから電気の供給がままならない。いつ、どこから攻撃が来るか分からない。不安な毎日にみんなとても疲れています」と話してくれました。キーウ市の代表団も前日の戦闘機に驚かされたようで「一瞬、ウクライナの戦争が韓国まで追いかけてきたかと思いました」と話していました。
ウクライナ・ガザ・レバノンの人々のように、危険を恐れて常に空に耳を澄まして日常を過ごさなければならないのは、どれほど厳しい生活なのか想像がつきません。
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