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夢キラリ人

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愛知県大府市

■世界の舞台で跳ぶ‼『究極』のスポーツ
アルティメット・ビーチアルティメット 豊島未来翔(みくと)さん

アルティメットとは、フライングディスクをパスして運び、コート両端のエリア内でディスクをキャッチすれば得点となるスポーツ。英語で「究極」を意味する「Ultimate」に由来し、他の競技にはないディスクの飛行特性を操る技術や走力・持久力を必要とします。アメリカ発祥のスポーツで、日本では2012年に中学校の学習指導要領に掲載されるなど、砂の上で行うビーチアルティメットも含め、国内外で人気を伸ばしています。
豊島さん(横根町在住・至学館大学4年)は、23年に「WFDF2023世界ビーチアルティメット選手権大会」に出場し、さらに24年6月に「WFDF2024アジア・オセアニアビーチアルティメット選手権大会」に出場。並み居る世界の強豪と戦い、準優勝に輝きました。「フィジカル面で海外との差を感じましたが、強みの運動量と相手のマークを外す動きで何とか戦うことができました」と振り返ります。
豊島さんがアルティメットを始めたのは大学から。入部後、キャッチとスローで中盤をつなぐミドルというポジションで活躍します。新しく出会ったスポーツに熱中し、上達を実感していく一方で、部員数の減少と練習頻度の低下に悩みます。「競技人口が増えているとはいえ、まだまだマイナースポーツです。悔しいですが、受け入れなくては」と、葛藤を抱いていました。そんな中、試合でのつながりをきっかけに中部大学を中心に活動するチームから誘いを受けます。「移籍するか迷いましたが、練習頻度を増やしてアルティメットを極めたい」と加入を決めました。
アルティメットに打ち込む場所を見つけ、日々練習を重ねる豊島さん。ディスクを追う情熱を燃やし、ビーチアルティメットにも挑戦します。砂上でも才能を光らせた豊島さんは日本代表に選出され、世界の舞台に立ちました。「誘いを断らず、一歩踏み出して良かったなと思います。アルティメットが大府市から世界へ、人とのつながりを作ってくれました」と振り返ります。
「アルティメットは、ダイナミックな空中戦が見どころです。ビーチでは踏ん張って高く跳べない分、横移動の切り替えの速さが勝負を分けます。競り合いながら飛び込んでディスクをキャッチする瞬間が気持ちいい」と、魅力を語ります。「目標はU24の世界大会に出場して優勝することです。冬の代表選考会に向けて技術を磨きます」と目を輝かせる豊島さん。世界の舞台に再度、飛び立とうとしています。

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