■僕らの『未来』のために。
環境保護団体「プロジェクトsky」
代表 両角 僚真(もろずみりょうま)さん(大府中3年)
環境保護団体「プロジェクトsky」を立ち上げ、廃棄物削減を目的にしたエコクッキングやごみ拾いなどのイベントの企画・運営を行う大府中3年の両角僚真さん(15歳)。団体立ち上げのきっかけは、中学1年の時の社会科の授業でした。
「社会科の授業で環境問題を学び、自分にできることはないかと関心を持ちました」と話す両角さんは、同級生らに声を掛け、2022年1月25日にプロジェクトskyを立ち上げます。「何から始めたら良いのか分からなかったけど、まずはごみ拾いに決めました」と活動を始めます。初めての活動は3月27日。友人ら12人が参加しました。「仲間とごみ拾いをしていると楽しくて、『汚い』『面倒くさい』といったイメージが変わりました」と当時を振り返ります。
中学2年の6月、左手首を骨折し、治療をしていた両角さん。「その時に治療や施術でお世話になったサロンの方が活動を応援してくれて、物資の提供や団体を広める支援をしてくれました。それからは、大人との関わりが増えました」と活動の幅を広げるために突き進みます。
しかし、活動は思うようにはいきませんでした。突き進む両角さんについていけなくなった仲間が離れていき、SNSの登録メンバーは、約60人から30人に減少。メンバーの離脱が続き、23年1月に活動を休止します。「頭の中をリセットして一人で考えました。メンバーが減って活動が終了することを恐れて、みんなに参加を強制していたことに気が付きました」と気持ちを一新します。
それまでメンバーに依頼していた役職を全てなくし、両角さんを含めた7人を中心に活動をすることにしました。「自分の暴走を中心メンバーが冷静に止めてくれます(笑)」と話し、「積極性」「意見の共有」「自分たちが主役」を軸に決め、メンバーと協力して活動を進めます。フェアトレードマルシェへの参加や廃棄物削減のためのエコクッキングのイベント開催など新たな活動も始め、中でも、エコクッキングには60人近くのお客さんが集まり、大盛況となりました。
「地域の人との交流が増えて楽しい」
「イベントが成功した時に達成感がある」と、メンバーも活動に手応えを感じています。
「今は大府中学校周辺での活動ですが、市内全域で実施できるように計画しています。SDGsの17の目標の全てに貢献できるような活動をしていきたいです」と今後の活動に目が離せません。
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