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自治体の皆さまへ

大地震発生 現地への支援と、未来への対策

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愛知県大府市

1月1日午後4時10分、石川県能登地方を震源とする大地震が発生しました。能登地方では、地震だけでなく津波も発生し、大きな被害をもたらしました。
まちが地震に襲われたとき、生き抜くためには何が必要なのでしょうか。
今回の特集では、被災地域への市の支援内容や、地震が起こったとき、私たちのすべきことについて紹介します。

■令和6年能登半島地震
この大地震は、令和6年能登半島地震と名付けられました。発生時刻は午後4時10分、発生場所は輪島の東北東30km付近、震源の深さは16km、マグニチュードは7.6。石川県志賀町では最大震度7が観測されたほか、北海道から九州地方にかけて震度6強から震度1の揺れが、大府市では震度3の揺れが観測されました。能登半島の各地で道路の陥没や沈下が発生し、ライフラインの復旧にも困難が生じています。1月11日、政府により激甚災害に指定されました。

■市の支援
○被災地域支援連絡会議の設置
市では、能登半島地震で被害を受けた地域を全庁的に支援するため、1月9日、市能登半島地震被災地域支援連絡会議を設置しました。県と連携を取りながら、被災地域への支援について検討しています。

○義援金窓口
市では、被災地の方々の生活を支援するため、義援金窓口を設置しました。

・令和6年能登半島地震災害義援金(日本赤十字社)
市役所(12月27日まで)・各公民館・ミューいしがせ・愛三文化会館・アローブメディアス体育館おおぶ・スピカ・DAIWA防災学習センター(3月29日まで)

・二十歳の集い実行委員会による募金(1月31日まで)
市役所・各児童(老人福祉)センター・子どもステーション・アローブ

○義援物資について(1月22日現在)
災害義援物資は、企業・団体・自治体からのまとまった規模の物資のみ、石川県健康福祉部厚生政策課で受け付けるため、個人からの提供はできません。

○一日でも早い復興に向け、素早く、効果的な支援を
岡村秀人
東日本大震災の際は、岩手県遠野市を後方支援拠点にして、被災地を支援してきました。今回の能登半島地震では、災害時相互応援協定を締結している富山県小矢部市が拠点となる可能性があります。南海トラフ巨大地震が発生した場合は、大府市が後方支援拠点になるかもしれません。小矢部市や愛知県と随時連絡を取り、大府市ができる支援を、全庁を挙げて取り組んでいきます。

■市の支援の動き(1月22日現在)
各機関と連携を図り、いち早く支援を届けています。

・1/1
第1次緊急消防援助隊愛知県隊として救急隊を派遣
・1/4
第2次緊急消防援助隊愛知県隊として救急隊を派遣
岡村市長、富山県小矢部市桜井市長と、被災地域への支援について電話協議
・1/5
災害義援金の受付開始
・1/7
第3次緊急消防援助隊愛知県隊として救急隊を派遣
二十歳の集いで、実行委員会が募金の呼び掛け
・1/9
第1回能登半島地震被災地域支援連絡会議を開催
・1/10
第4次緊急消防援助隊愛知県隊として救急隊を派遣
被災された方へ、市営住宅提供の受付開始
・1/11
第2回能登半島地震被災地域支援連絡会議を開催
・1/13
第5次緊急消防援助隊愛知県隊として救急隊を派遣
・1/15
石川県の求めに応じ、避難所で活用する「災害用コミュニケーションボード」のデータを提供
・1/16
第6次緊急消防援助隊愛知県隊として救急隊を派遣
第3回能登半島地震被災地域支援連絡会議を開催
・1/21
応急対策職員(罹災(りさい)証明の発行事務)1人を派遣

■救急派遣隊員が見た被害
○第1次隊(1月1日~4日) 消防司令補 青木裕典
地震発生当日、勤務していたため、すぐに派遣が決まりました。輪島市の門前地区での救急搬送件数は、2日間で通常の1カ月分を超え、救急活動の需要の高さがうかがえました。避難所には、水・食料はありましたが、仮設トイレや非常用トイレ(凝固剤)が不足し、支援が必要であると感じました。

○第2次隊(1月4日~7日) 消防司令補 平林大輔
道路の状況により迂回(うかい)を繰り返して、火災が発生した「朝市通り(輪島市内)」に向かいました。古い建物が多く、さらに密集して建っているので、もし活動中に再び大きな地震が起きたらと思うと、命の危険を感じました。避難者は、厳しい寒さに耐えながら避難を続けていたため、寒さをしのぐ対策の重要性を改めて感じました。

■市防災専門員(元自衛隊員)が教える今できること
○備蓄品は「もしも」を考えて保管
備蓄品は、自宅の倒壊・半壊の場合に備えて、取り出しやすい場所に保管しましょう。

○万が一に備える
近くに来た救助者の声掛けに応じられるようにしましょう。
声が出せない状況に備え、警笛・LEDライトなどを用意すると便利です。

○余震に備える
数週間程度は、大きな余震があると認識して、安全な場所を確保しましょう。
例:地震に耐えうる自宅・市外の友人や親戚宅・指定避難所など

■地震が起きたとき慌てないための5つの心得
○まずは身を守る
丈夫なテーブルの下などの、物が落ちてこない・倒れてこない・移動してこないところで、揺れが収まるまで様子を見る。

○火元を確認し、初期消火する
こんろなどは、揺れが収まってから火を消す。出火していたら消火する。ただし無理はせず、119番通報や周りに助けを求める。

○落ち着いて、けがを防ぐ
転倒・落下した家具、割れたガラスなどによって、けがをしないよう注意する。瓦・窓ガラス・看板などが落ちてくる危険があるので、むやみに外に飛び出さない。

○出口を確保する
揺れが収まったのを確認してから、ドアや窓を開けて、いつでも避難ができるよう出口を確保する。

○状況に応じて避難する
自宅が倒れる恐れがある場合や近くで大きな火災が発生した場合などは、広場・避難場所などに避難する。

問合せ:危機管理課
【電話】45-6320

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