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夢キラリ人

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愛知県大府市

■大府高校の名将
夢の舞台は、甲子園から神宮へ 馬場 茂さん

かつて、大府高校野球部の選手として、元読売ジャイアンツ・槙原寛己さんと※バッテリーを組み、監督としては、平成5年から3年連続春の甲子園出場へと導いた馬場茂さん(60歳)。昨年度まで同校校長を務め、38年の教師生活を終えたこの春から、名古屋学院大学野球部の監督として再びグラウンドに立ち、部員の育成に励んでいます。
「大府高校の監督を退任してから17年、野球の現場に戻りたいという気持ちがどこかにありました。せっかくチャンスをいただけるのであれば」と大学野球に身を置く決断をした理由を語ります。
高校生から大学生に指導の対象が変わり、「高校生よりも長く野球に打ち込んできた子たちなので、野球に対する考え方や向き合い方をそれぞれ持っています。そこを尊重した指導が必要」と現在の指導方針を話します。一人一人の時間割が異なるという、大学生ならではの事情があることから、「各自が課題に対して、目的を持って練習すること」と、部員たちが主体性を持ち、野球に打ち込むよう促します。
4月6日、初の公式戦で、部のユニフォームに袖を通した馬場さん。「グラウンドに立った時に『真剣勝負の場所に戻ってきた』と身が引き締まる感覚を得ました」と振り返ります。見事勝利を収め、試合後には部員からウイニングボールが贈られ、「チームに温かく迎えてもらえたと実感しました」と笑みを浮かべました。
「野球のうまい下手で人間の善しあしは決まらない」と話す馬場さん。部員の育成において、『人間的な成長』に重点を置いています。「試合で活躍する選手がいれば、それを支える子もいます。どんな形であれ、スポーツに打ち込んだ者しか得られない感動や教訓は、彼らを大きく成長させます」とこれまで㆒貫してきた信条を熱く語ります。
5月18日、春季リーグ戦2部Aリーグで優勝を飾った名古屋学院大学。「選手たちの目標は、1部に昇格して優勝し、大学界の頂点を争う神宮球場での大会に出場すること。高校球児が目指す甲子園球場のように、神宮球場は私たちの夢の舞台です」と語ります。
選手・監督として甲子園に出場した馬場さん。目指す舞台を神宮球場に移し、第2の指導者人生を歩み始めています。
※投手と捕手のコンビ

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