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アダム見聞録 New

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愛知県大府市

■日本語も災害への備え
国際交流員 Adam Simmonds

7月6日、DAIWA防災学習センターと消防本部共長出張所で開催された、防火危険物安全協会主催の「外国人のための防災講座」に参加しました。
揺れを感じたらどのように身を守るのか、消火器の使い方や煙の立ち込める空間からの脱出方法など、いざというときに落ち着いて行動するための訓練をしました。参加者は、市内企業で働くベトナム・フィリピン・インドネシアの方が多く、私は通訳として参加しましたが、日本語を直接理解できて、外国語訳を聞く前にうなずいていた人が多かったです。しかし、来日して1年もたたない参加者は、今年の元日に発生した能登半島地震のとき、いきなり緊急地震速報が鳴って、何をすればいいか分からず、固まってしまったと話してくれました。地震の経験のない参加者にとって、防災講座は貴重な機会になったと思います。
実際に災害が発生したら、通訳を手配できない可能性もあるため、通訳のいない環境で訓練を行うことは、参加者にとって、より現実的な体験となります。今後、地域で防災講座・訓練に参加予定の方は、外国人住民にも声を掛けてみてください。外国人住民が、災害時に必要な日本語を身に付ける機会になるでしょう。災害対策の一つとして、身を守るために必要な日本語力を備えておきたいものです。

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