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夢キラリ人

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愛知県大府市

■みんなの黄援(おうえん)が力に
榊(さかき)真菜さん(コートネーム:ハル)

パリ五輪ハンドボール女子強化合宿メンバーとして選ばれた榊真菜さん(24歳)。市内のスポンサー企業である(株)ドリーム・メディカルで働きながら、女子ハンドボールチーム『HC名古屋』に所属し、ゴールキーパー(以下、GK)として活躍しています。
ハンドボールとの出会いは、中学生の時。始めて間もなく、高身長を理由にGKに抜てきされます。「2年生の時、遠征先でハイレベルな練習を見て心を打たれました。もっと強くなって、勝てるようになりたい」と、ハンドボールに打ち込み、高校では春の全国選抜大会と夏のインターハイに出場、大学ではインカレ準優勝を果たします。
大学卒業後、就職と同時にHC名古屋に入団した榊さん。入団後、新たな舞台に意気込む榊さんを脛(けい)骨疲労骨折というけがが襲います。「今まで大きなけがもなく、順調だったので、とてもショックでした。気合が入っていた分、悔しさと悲しさが込み上げました」。挫折感に苦しむ中、「職場で教わったトレーニング方法を取り入れたり、ご厚意で酸素カプセルを使わせてもらったりするなど、職場やチームの温かい励ましやサポートが前向きな気持ちを取り戻す支えになりました」。リハビリを重ねて半年、復帰を果たした榊さんは、長い手足を持ち味としたキーピングで好セーブを重ね、活躍を見せます。「初の日本リーグのコートに立った時は、つらさを乗り越えた達成感を感じました。トレーニングのおかげで肩と脚の可動域も広がり、心身共に成長できました」と振り返ります。
コート上で仲間を鼓舞し、ゴールを守る頼もしい姿を見せる榊さんは、キーパーとしての醍醐味(だいごみ)を「試合の流れを変えるセーブ」と話します。「相手の動きを読み切った位置取りで、シューターとの一瞬の駆け引きを制した際には、劣勢をひっくり返す流れを生むことができる」と真剣な表情で語ります。
榊さんは、市内各地で出店するキッチンカーで毎月一回、『HARU(ハル)の日』として、ファンとの交流を行っています。「職場や地域の人からの応援の声が一番の励み」と話す榊さんは、「大府は自然がいっぱいで、空気も食べ物も新鮮でおいしい。また、地域の方々が温かいところが、北海道のふるさとに似ていて大好きです。まちのイベントやハンドボール教室などで、積極的に地域の人と関われたら」と大府への愛着を笑顔で語ります。
今後について「9月8日(日)から開幕するリーグ戦で団結して勝ち抜き、優勝したい」と、目を輝かせる榊さん。ファンからの『黄援(※おうえん)』を背に、夢への道を歩みます。
※選手たちへの応援の通称。HC名古屋のチームカラー(黄色)が由来。

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