文字サイズ
自治体の皆さまへ

〔topic 5〕速報!安城の遺跡から 令和4年度発掘調査結果

6/51

愛知県安城市

令和4年度に安城市が実施した調査は、発掘調査11件、試掘・確認調査21件でした。今回はそのうち、岩根遺跡(小川町)で実施した発掘調査について紹介します。

○岩根遺跡って?
岩根遺跡は古代から中世の集落跡です。遺跡の近くには、古代寺院跡や戦国城館跡があり、それらと関わりがあったと考えられます。遺跡では、特に奈良時代の家の跡が多く見つかっています。今回は個人住宅建設に伴い発掘調査を実施しました。

○奈良時代の家は、どんな建物?
奈良時代の家は、地表から床面を低くして造られる「竪穴(たてあな)建物」です。壁際には溝が掘られ、壁は低く、屋根は茅(かや)等を架けたと考えられており、カマドが壁際に取り付けられていました。

○奈良時代のカマド跡
調査で見つかった竪穴建物跡の中に、カマド跡が良く残る建物跡が1棟ありました。本市では、カマド跡が良く残る建物跡は少なく、炭のかけらが集中しているか、土が焼けている状態で見つかり、カマドがあったと推定することが多いです。
今回の調査で確認したカマド跡は、本体の壁がしっかり残っており、構造がよくわかります。カマド跡やその周辺からは、調理に使われた土師器(はじき)の甕(かめ)が出土しました。

■文化振興課からのお願いとお知らせ
○家を建てる際は一報を
開発等でやむを得ず破壊される遺跡について、「文化財保護法」に定められた事項に基づき事前に発掘調査をしています。住宅建設等の開発工事を行う計画があれば、文化振興課まで連絡してください。

○調査成果の展示
今回紹介した調査成果は、埋蔵文化財センターで展示しています(パンフレット有)。
展示日時:(火)~(日)午前9時~午後5時((月)が祝日の場合は開館、年末年始休館)

問合せ:文化振興課
【電話】77-4477

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU