情報PICK UP(3) 令和5年度 市の財政状況を報告します(2)

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■特別会計決算状況
▽特別会計とは
それぞれのお金の出入りをはっきりさせるために、独立して管理される会計です。
国の制度として特別会計で処理することが定められているものもあります。
特別会計は、特定の目的や収入がある事業について一般会計と分け、それぞれの収支を明確にしています。8ある特別会計は、全体で歳入が268億5,070万円、歳出が265億4,825万円で、3億245万円の黒字となりました。

■企業会計決算状況
◆企業会計とは
民間の会社と同じように、利用した人から料金をもらうなど経営活動による収入で支出をまかなう「独立採算方式」の会計です。

企業会計の決算には、当該年度の経営活動に伴う「収益的収支」と、設備投資や借入金などの収支を表した「資本的収支」の2種類があります。
企業会計の赤字・黒字は、1年間の経営成績を示す消費税および地方消費税抜きの損益計算書で判断します。

▽水道事業

水道事業では、黒字決算となりましたが、今後も管路の耐震化など水道施設の更新に多額の費用が見込まれることから、令和元年度に策定した小牧市水道事業ビジョン・経営戦略に基づき財政基盤の強化、お客様サービスの向上に努めていきます。

▽病院事業

病院事業では、新型コロナウイルス感染症に係る補助金の減少や、原材料費および諸経費などの増加により赤字決算となりました。今後も厳しい病院経営が続くことが見込まれるため、引き続き、「小牧市民病院改革プラン」に基づき、経営の健全化に努めていきます。

▽下水道事業

下水道事業では、損益計算書が入出同額となっていますが、これは一般会計から3億449万円の補助を受けたことによるものです。今後も厳しい経営環境が続くことが見込まれることから、「小牧市下水道事業長期経営計画」に基づき、下水道整備区域の早期概成を図るとともに、経営の健全化に努めていきます。

■令和5年度決算　一般会計　+　特別会計
(歳入総額)896億9,638万円　-　(歳出総額)858億5,233万円　-　翌年度へ繰り越すべき財源
=(実質収支額)約20億387万円の黒字

■令和5年度の主な事業
◆教育費　約82億円のうち　施設の整備
◇さかき運動場多目的グラウンド整備事業
[決算額　2億2,583万円]
さかきテニスコート駐車場横の土地を整備し、夜間照明を備えたフットサル兼テニスコート2面を整備しました。

その他：
・給食センター管理運営事業…12億5,416万円
・情報システム管理事業…7億6,059万円
・体育施設管理事業…4億3,833万円

◆総務費　約58億円のうち　地域活動の活性化
◇(新規)　自治会活動再開支援交付事業
〔決算額　1,473万円〕
区(自治会)等が実施する、コロナ禍からの再開行事および新たに実施する行事の運営費等に対して交付金を交付し、さまざまな地域活動の継続・活性化を図りました。

その他：
・情報システム管理事業…4億8,542万円
・公共交通政策事業…4億2,743万円
・多世代交流プラザ施設管理事業…3億5,977万円

◆民生費　約257億円のうち　子育て支援
◇(新規)　保育料無償化拡充事業
[歳入影響額　1億3,380万円]
[歳出影響額　6,085万円]
子育て世代の負担軽減、より手厚い子育て支援を行うため、令和元年10月から無償化の対象となっている3歳児から5歳児に加え、市独自の少子化対策の拡充として、市内の保育園、認定こども園、小規模保育事業所に通う、0歳児から2歳児までの園児の保育料の無償化を行いました。

その他：
・障害者自立支援等給付事業…49億6,850万円
・生活保護等扶助事業…21億4,431万円
・児童手当支給事業…21億3,735万円
・後期高齢者医療特別会計繰出金…17億8,906万円
・介護保険事業特別会計繰出金…13億6,455万円

◆衛生費　約67億円のうち　予防接種の推進
◇(新規)　帯状疱疹予防接種費用助成事業
[決算額　3,061万円]
50歳以上の方を対象に、帯状疱疹の予防接種費用の一部を助成することにより、積極的な接種を促進し、健康の保持と増進を図りました。

その他：
・病院事業会計繰出金…17億1,109万円
・小牧岩倉衛生組合負担金…14億4,479万円
・ごみ収集・再資源化事業…7億2,887万円

◆商工費　約22億円のうち
・こまき応援寄附金推進事業…7億3,715万円
・中小企業支援事業…4億6,815万円
・こまきプレミアム商品券発行助成事業…2億6,176万円

◆土木費　約68億円のうち
・下水道事業会計繰出金…14億3,644万円
・公園緑地施設管理事業…11億2,996万円
・土地区画整理事業特別会計繰出金…7億6,006万円

◆消防費　約19億円のうち
・消防用施設設備整備事業…1億5,726万円
・消防指令センター共同運用事業…1億4,263万円
・消防施設管理事業…9,068万円