■思いやり、助け合い、人に優しく、信頼される看護を目指して
クリティカルケア認定看護師 特定行為研修担当看護師長:札場 純次
▽リソースナースをご存じですか?
リソースナースとは、医療現場で専門知識や経験を活かし、他の看護師や医療スタッフをサポートする役割を持つ看護師です。
スタッフ間の相談役として機能することが多く、チーム全体のケアの質を高める役割を果たしています。また、現場の困難な状況での判断を助けたり、医師の代わりに特定行為を実施したり、他の看護師の教育や指導を行うなど、多岐にわたる働きをしています。
▽当院で働くリソースナース
1.認定看護師(CertifiedNurse:CN)
認定看護師は、特定の分野で優れた技術と知識を持ち、実際の看護ケアにおいてその能力を発揮する看護師です。特定の分野における熟練したスキルを持ち、特定の看護技術や知識を活かして、患者さんのケアの質を向上させます。
認定看護師になるためには、一定期間の実務経験と、専門的な教育を受けた後に資格試験に合格する必要があります。当院には11分野23人の認定看護師が勤務しています。主な専門分野には「皮膚・排泄ケア」「感染管理」「救急看護」「緩和ケア」などがあります。詳しくはホームページをご確認ください。
2.専門看護師(CertifiedNurseSpecialist:CNS)
専門看護師は、看護分野において特定の専門領域に深い知識と技術を持ち、より高度な看護ケアを提供する看護師です。
専門看護師になるためには、大学院で専門的な教育を受ける必要があり、資格試験に合格する必要があります。専門分野に特化しており、患者さんやその家族に対して高度なケアを行うだけでなく、他の看護師や医療スタッフへの指導も行います。当院には、「がん看護専門看護師」が勤務しており、がん患者さんの苦痛の緩和や治療に関するケアを行っています。
3.特定行為研修修了者 (当院では「特定看護師」と呼称しています)
特定看護師は、医師の包括的指示を受け、手順書に基づいて、特定の医療行為(特定行為)を自分の判断で行うことが許可されている看護師です。保健師助産師看護師法で定められている特定行為は、38行為あります。例えば、「直接動脈穿刺法による採血」や「創部ドレーンの抜去」、「腹腔ドレーンの抜去」などがあります。
特定看護師が医師の代わりに特定行為を実施することにより、医療現場での迅速な対応が可能になり、患者さんの治療がスムーズに行われます。
特定看護師は、一般の看護師と区別するため黄色いユニフォームを着用しています。また当院は、特定行為を実施するための特別な研修を開催する指定研修機関でもあり、毎年複数名の特定行為研修修了者を輩出しています。
▽リソースナースは安全で質の高い看護の提供に貢献します
リソースナースは、それぞれの役割で専門的な知識と技術を活かして医療現場を支えています。また、現場において他の看護師の助けになると同時に、患者さんにとってより安全で質の高い看護の提供に貢献していきます。
リソースナースに関するご質問やご相談は、患者支援センターまでお問合せください。
・病院ホームページ
・小牧市民病院看護局サイトリソースナース紹介
(本紙14ページの二次元コードをご参照ください)
問合先:市民病院
【電話】76-4131
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