ニュースなどで聞くけれど、あまりよく知らないSDGsに関するキーワード。
そんなキーワードを事例を交えて解説・紹介していきます!
■今月のピックアップキーワード
▽レジリエンス
レジリエンスとは、困難を乗り越え成長する「しなやかな強さ」や「回復力」を指し、個人や組織、コミュニティが変化に適応しながら持続的に成長するために必要な力です。SDGsの視点で考えると、子育て、災害復興、働きがいといった目標達成にも欠かせない力といえます。
レジリエンスを高める方法のひとつに「ファシリテーション」があります。ファシリテーションは、対話を通じて多様な意見や価値観を引き出し、相互理解を深める手法です。この手法によって、地域全体が協力し合い、柔軟に対応する力が身につき、予期せぬ状況にも適応できるようになります。こうして、組織やコミュニティ全体のレジリエンスが強化され、持続可能な成長を支える基盤が築かれます。
■取組ピックアップ
▽こまき市民討議会「まちづくりミーティング 2024」
こまき市民討議会は、市民の中から無作為抽出により参加者を募集し、市政に声を届ける機会が少なかった「サイレントマジョリティー」(物言わぬ多数派)の市民に、毎年決められたまちづくりに関するテーマについて討議をしてもらい、普段住んでいる小牧市に関心を持ってもらう取組です。今回で13回目の開催となります。
本取組の大きな特徴は、過去に参加した市民が中心となって運営していることです。今回は、17人が実行委員会として月1回程度の打合せを重ね、テーマ設定や当日の流れ、飾り付けなども話合いによって決められます。また、当日も司会や討議のサポートも行い、参加者がスムーズに意見を出せるように力を合わせて頑張っていました。
◇参加者の声
実行委員会として参加している清水さんは、「2013年には一般参加者として参加し、2014年から運営に加わりました。ファシリテーションを通じてさまざまな人と対話を重ねる中で、人前で話すことへの苦手意識が薄れ、むしろ人と話すことが好きになりました。自分の役割が誰かのためになると実感できるようになり、今では市民討議会以外のボランティアにも積極的に参加しています」と語ってくれました。地域についての対話が深まる機会が増え、一人でも多くの市民がまちの将来に向けて行動を起こすきっかけになることを期待しています。
(清水香織さん)
[実施・運営]
ファシリテーターの会、(一社)小牧青年会議所、小牧市
・LINE
・メール
※詳しくは本紙30ページの二次元コードをご参照ください。
問合先:特定非営利活動法人こまき市民活動ネットワーク
【電話】54-2811【メール】komaki.civic-net@npo-komaki.net
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