2月27日、令和6年小牧市議会第1回定例会が開会され、山下史守朗(しずお)市長が令和6年度の市政運営の基本方針となる市長施政方針を述べました。今回の特集では、市の施政方針と当初予算の主な内容についてお知らせします。
◆はじめに
令和6年小牧市議会第1回定例会の開会にあたり、市政運営に係る私の所信を申し述べますとともに、令和6年度当初予算案につきまして、主要な施策とその概要をご説明申し上げ、議員各位、並びに15万市民の皆様のご理解とご協力をお願いいたしたいと存じます。
はじめに、令和6年1月1日、石川県能登地方を震源とする最大震度7を観測した「令和6年能登半島地震」により犠牲となられた方々に対し改めて哀悼の誠を捧げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
小牧市としましても、発災直後から、消防隊員や災害派遣医療チームDMATを始め、救助・復旧活動へ市職員を派遣しているところであり、被災地の一日も早い復旧・復興を心よりお祈りいたします。
あらためていつ起こるか分からない災害に対して、想定外を想定する災害対応力の必要性を強く感じたところであり、小牧市の防災力の一層の強化に努めてまいります。
さて、私が4期目の市政を担わせていただくこととなり1年が経過いたしました。改めて、市民の皆様のご期待にお応えしていかなければならないという強い使命感を持って、本市の更なる発展と諸課題の解決に真摯に取り組むとともに、SDGsの理念を踏まえ、魅力と活力にあふれる持続可能なまちづくりに全力を尽くしてまいる所存であります。
昨年、私は4期目の市政運営のスタートにあたり、3年余り続いた新型コロナウイルス感染症からの回復・正常化をしっかり進めると申し上げました。
市の様々な事業や行事はコロナ禍前の規模で再開したところですが、小牧市民まつりをはじめとする各種イベントは、いずれもコロナ禍前を上回る来場者数となりました。また、各自治会等の夏まつりや三あい事業など地域交流事業についても再開を支援させていただいた結果、地域のつながりを取り戻し、まちに活気が戻るなど、昨年はまさにコロナ禍からの回復と正常化を大きく進展させることができた年になりました。
そして、市政においては、私が4期目のマニフェストで市民の皆様にお約束した51項目のほぼすべてについて予算化・着手し、その推進を図ってまいりました。
主なものとして、「教育・子育て」の分野では、県内初の市独自施策として、保育園・認定こども園・小規模保育事業所に通う0歳児から2歳児の保育料を無償化するとともに、学校給食費の無償化については、第3子以降の小中学生の無償化に加え、第2子中学生まで対象を拡大しました。また、経済的に困難な状況にある学生・生徒への進学支援事業の充実を図るなど、子育てに対する経済的負担の軽減を強化してまいりました。
そして、全面改築工事を進めてきた小牧南小学校の供用を開始し、「健康・福祉」の分野では、高齢者の健康増進や教養向上を図るため、第3老人福祉センター「田県の郷」をオープンいたしました。
「環境」の分野では、家庭からの二酸化炭素排出量の削減と、家庭における電気料金負担の軽減を図るため、蛍光灯や白熱電球からLED照明器具やLED電球に買替を行った費用について補助を行いました。
「地域活性化」の分野では、大河ドラマ『どうする家康』により小牧山に注目が集まる機会に合わせて、4月には小牧山歴史館を戦国時代の展示内容に特化・充実してリニューアルオープンし、全国から来訪された多くの方々に史跡小牧山の歴史的価値や魅力をお伝えすることができました。
そして、6月には、愛知県市長会の会長に就任し、国や県に基礎自治体の実情をしっかりとお届けするために活動してまいりました。引き続き愛知県市長会会長としての責務を全力で果たしてまいりますとともに、本年5月には34年ぶりに東海市長会が小牧市で開催され、東海4県の96市から多くの市長を本市にお迎えすることとなりますので、この機会に本市の魅力を大いにPRしてまいりたいと考えております。
▽市長施政方針は、市公式YouTubeでご覧いただけます
00:03 はじめに
05:15 基本認識
12:37 まちづくり推進計画 第2次基本計画
15:15 市政運営方針
19:04 予算編成方針
22:19 市政戦略編
37:04 分野別計画編(安全・環境)
40:38 分野別計画編(健康・福祉)
43:22 分野別計画編(教育・子育て)
47:40 分野別計画編(文化・スポーツ)
50:38 分野別計画編(産業・交流)
52:25 分野別計画編(都市基盤・交通)
57:44 自治体経営編
01:06:15 令和6年度予算規模
01:08:21 結びに
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