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え~もんみっけ! ~市民レポーターのページ~

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愛知県小牧市 クリエイティブ・コモンズ

市民レポーターの皆さんが、市内のさまざまな場所に出かけて、市民ならではの視点から小牧の魅力や身近な話題について取材した様子を、毎月紹介していくコーナーです!

■REPORT 240
◆空自空上げ(からあげ)で小牧を盛りあげる
全国各地の航空自衛隊(以下、空自)で提供されている鶏のからあげ。空自全体で「より上を目指す!」という意味を込めて「空上げ(からあげ)」と呼ばれています。
小牧基地でも毎月1、000人が食べている、地域にちなんだ特色ある空上げがあります。その味を再現し、自衛隊に認定されたデリカ食品工業・廣野友巳社長に話を聞いてきました。

自衛隊グルメといえば海上自衛隊の「海自カレー」、陸上自衛隊の「ミリメシ」が、各自衛隊を代表するメニューです。そこで航空自衛隊(以下、空自)も「空自空上げ」を考案しました。空自は全国にさまざまななレシピを公開し、ゆるキャラ「からっと隊長」まで作り、PRを展開しています。

▽製品化するまで
小牧基地1、000人の隊員から選ばれた「小牧基地空自空上げ」は、鶏肉に米粉をまぶして揚げ、甘辛いタレが絡まった手羽先唐揚げのような「甘辛スパイシー」な味付けが特徴。
「基地周辺の地域のみなさんにも空上げを食べてもらい、地域貢献ができたら」との思いも詰まっています。
その思いを廣野社長は形にしました。まずは、小牧基地から提供されたレシピを元に試作開始。
「基本レシピを誰が作っても同じものになるようにするのが難しかったですね」と話す廣野社長。タレの濃度の調整や冷めてもおいしいものにするために3カ月もの間、試作を繰り返しました。完成品を実際に自衛隊の料理長に試食してもらい、認定されるまで2カ月。自慢の「空上げ」がようやく完成しました。
レンジで加熱してタレとスパイスをからめてできあがり。災害時など、冷めていても美味しく食べられるうれしい工夫もされています。さらに、小牧のさまざまな店でも食べられるようにと業務用タイプも開発。

▽新たな名物の誕生
「小牧基地空自空上げ」はふるさと納税の返礼品にも選ばれています。
基地で行われたお祭りでも空上げは大人気。午前中で全て売り切れてしまうほど。今後も小牧市内のイベントに積極的に参加する予定です。
デリカ食品が経営している「鶏炭治郎」でも購入することができます。「地域のみなさんに知っていただいて、食べていただいて、小牧市のブランドに」「新たな小牧の名物に」と廣野社長は話します。
「より上を目指して」小牧市の盛り上がりに勢いをつけそうな新たな名物に注目です。

◆編集後記 にゃびっと
「食」へのこだわり、小牧への愛をたくさん語ってくださった廣野社長。「空上げ」へのチャレンジ精神と「より上を目指す」姿勢に感服です。一度食べたらやみつきになりそうな「空上げ」。たくさん食べて応援したいと思います。

◇今回の取材先
デリカ食品工業(株)

住所:入鹿出新田 1208-1
【電話】77-3166

■REPORT 241
◆コーラス指導を34年、小牧で輝く歌声見つけた!
小牧でコーラスの指導を続けて34年、この7月14日に開催される小牧市民音楽祭に出演する女声合唱ピーチ・エコーの指揮者として舞台に上がるのを最後に、全ての指導を引退するという武元智子さん(84歳)。武元さんはピーチ・エコーの指導をメインに、さまざまな団体や催しなどでコーラス指導を行ってきました。今でも、自身の声楽の勉強のため、1時間半かけて平針まで通っているそう。そのパワーはどこからくるのか、どのような人生を歩んできたのか、話しを聞いてきました。

「小さい頃から音楽は好きでしたね。美術も得意でしたが、やっぱり好きな音楽の道を選びました」と話す武元さんが、生まれ育ったのは石川県七尾市。6歳からピアノと歌を習い、音楽に親しんで育ってきました。教師であった母の勧めもあり、音楽の先生を目指して、七尾高校から金沢大学教育学部音楽科へ進学。「大学では音楽に関係することなら本当に何でもやりました」と話します。
卒業後すぐに結婚し、愛知県へ。当初は音楽教室などでピアノを教えていたそうです。1976年からは小牧市に住み、知り合いの紹介でPTAサークル「ピーチ・エコー」でコーラスの指導を開始しました。

▽抜群の指導力で快進撃!
武元さんの指導の下、同サークルはわずか数年で数々の大会で賞を受賞する快挙を成し遂げます。「優しくはないですが、言うことはスパッと言って後には引きずらない、残さないこと」を心掛けているそうです。レッスン会場では「背中をまっすぐ、目をはっきりあけて」と武元さんの快活な声が響きます。多い時で4つのグループで指導を行う忙しい日々を過ごしてましたが、2013年に病気で1年間、全ての活動を休止。再び指導へと復帰、今年で34年目を迎えました。

▽まだまだ自身も練習を
34年間指導を続ける武元さんは「良い指導をするためには自分自身を磨き続けていくのが大事」という思いがあり、自らの技術の向上の為に隔週、平針まで行って声楽を学び、知見を深める為に全国各地で開かれる演奏会や講習会へ足を運んでいます。声楽だけでなく、音楽家として音楽全般への造詣も深く毎日が全力投球です。

▽幸せな時間を過ごせた
指導は今年7月で引退ですが、声楽は続けていくそうです。武元さんは「私は本当に幸せ者です。今までの人生、充実した時間を過ごせて感謝しかありません。思い残すことは何もないぐらい、指導はやり切りました。これからはゆっくりとした日々を過ごすつもりです」と穏やかに語ってくれました。

◆編集後記 つっきー
若々しく魅力的な武元さん。お会いしてお話した際はこちらまで元気をもらえました。まだ声楽は学んでいくとのことで、本当に引退が惜しまれます。

◇今回の取材先
武元智子

※詳しくは本紙16ページから、17ページまたはPDF版をご覧ください。

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