■ヒロシマ
本市は、平成23年3月に「非核平和都市宣言」を行い、同年7月には「平和市長会議」(現・平和首長会議)に加盟しています。
8月6日、広島平和記念式典が開催されました。公務の関係で午後に広島入りし、原爆死没者慰霊碑と本市の小・中学生の皆さんによる6,000羽の折り鶴が納められたブースに黙祷を捧げた後、「原爆の子の像」の鐘を鳴らしてまいりました。
広島は、5月のG7サミットで改めて注目を集めました。報道によれば、原爆資料館を訪れたウクライナのゼレンスキー大統領は、芳名帳に「現代の世界に核兵器による脅迫の居場所はない」と記し、米国のバイデン大統領は、「世界から核兵器を最終的かつ永久になくせる日に向けて共に進もう」とのメッセージを書き残しました。
核保有国を含む先進国の首脳がそろって、78年前の広島の実相を目の当たりにする、歴史に残るサミットだったと、私は思っています。
日本の広島が、令和の時代に改めて世界の「ヒロシマ」になった日でもあります。
この機会に、私が過去、最も強烈に感情を揺さぶられる経験をした、長野県上田市にある「無言館」をご紹介します。これは、戦没画学生慰霊美術館で、そこに展示された絵画からは、死に向かう無念さと覚悟が入り交じり、愛する人への激しい執着となって直接、心に伝わってきます。
令和となり、戦争を経験した世代は少数派となりました。私も知りません。それ故に、多くの人に全国各地の戦争遺跡・資料館などへ立ち寄って、過去へ思いを馳せていただきたいと願っています。
今を生きる私たちには、過去を未来へつなぐ責務があるのですから。
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