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特集 大切な命を守るために 交通事故ゼロのまちを目指して(1)

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愛知県尾張旭市

年末は何かと慌ただしく、ドライバーや歩行者などの注意力が散漫になることが多くなるなど、交通事故が増加します。事故の被害者にも加害者にもならないために、今一度自分の行動を振り返ってみませんか。 ID:37005

■本市の交通事故の状況
令和5年は、前年を上回る242件の人身事故があり、280人のかたが負傷しました。事故発生場所については、令和5年の人身事故の約60%が交差点内とその付近となっています。

●令和6年は死亡事故が発生
今年も例年とほぼ同じ推移(10月末時点)で人身事故が発生しています。4月には、5年4カ月ぶりに交通死亡事故が発生し、9月にも2件目の死亡事故が発生しました。1件目は車と歩行者、2件目は車と車の追突事故でした。

市内の交通事故の状況

令和5年人身事故発生場所(市内)

●年末の事故の特徴
愛知県内では、10月末時点で115人のかたが交通事故で亡くなっており、東京都の116人に続く全国ワースト2位になっています。尊い命を守るために、守山警察署のかたに年末の事故の特徴を聞きました。
○飲酒運転を絶対にしない、させない
年末は、飲酒運転の事故が増加します。昨年11月末に、守山警察署管内で飲酒運転による死亡ひき逃げ事故が発生しました。車の運転手は、飲酒運転で信号無視をし、青信号で横断中の歩行者をはね、事故現場から止まることなく逃げた悲惨な死亡ひき逃げ事故でした。二度とこのような事故が起きないよう、自分自身だけでなく、周りの人にも飲酒運転を絶対にさせないという強い意思を持っていただきたいです。

○夕方の5~7は“魔の時間”
年末の交通事故のもう一つの特徴は、夕方の5時から7時に事故が多発することです。日没が早くなる時期の魔の時間は、歩行者や車両などが見えにくくなり、事故が多発します。警察では、「夕方の5~7は“魔の時間”」というスローガンを掲げ、交通事故防止を呼び掛けています。
この時間帯は、歩行者、高齢者や、横断中に発生する交通事故件数が顕著に増加します。日没前よりも日没後に発生する事故が多く、日没後は全死者のうち歩行者が約半数を占めています。

下半期の死傷者の推移

※令和元~5年に県内で発生した事故を基に愛知県警察が作成

○事故の被害者にも加害者にもならないで
尾張旭市では、平成30年12月13日に発生した死亡事故を最後に5年以上死亡事故が発生していませんでした。警察は、一件でも悲惨な交通事故を減らすために、交通取り締まり、交通規制の見直し、広報啓発活動といった警察活動を実施しています。
歩行者や自転車のかたがたは明るい服装や反射材、LEDバンドを着用し、車の運転手のかたは早めのライト点灯やハイビームを活用して、事故の被害者や加害者にならないようにお願いします。

●12/1~12/10 年末の交通安全市民運動
ストップ・ザ交通事故-高めようモラル守ろうルール-
[運動重点]
01POINT…歩行者の交通事故防止と交通ルール遵守の徹底
02POINT…運転者の安全運転意識の向上と飲酒運転などの根絶
03POINT…自転車・特定小型原動機付自転車利用時の交通ルール遵守とヘルメット着用の徹底

■歩行者ができる対策
○交通ルールを守る
薄暮時間帯(日の入り時刻の前後1時間)に歩行者が道路横断中に発生した死亡事故は、約7割が「横断歩道以外」で発生しており、その約7割に、歩行者の法令違反がありました。事故に遭わないために、交通ルールをしっかり守ることが大切です。


※出典 警察庁(令和元年~5年合計、全国割合)

○歩行者の法令違反
横断歩道外の横断
走行車の直前直後の横断
飛び出し など

・横断歩道が近くにあるところでは、横断歩道を横断する
・道路を斜め横断しない
・進行中や停車中の車などの直前や直後を横断しない
・歩行者横断禁止標識がある場所では、道路を横断しない

○明るい服装で、反射材用品・ライトを活用する
夕暮れ時や夜間は、ドライバーから歩行者は見えにくいことがあります。黒などの暗い服装を控え、反射材を身に着けましょう。また、ライトの活用も効果的です。

◇小学生の登下校を見守る交通指導員
小学校の前の横断歩道で毎日子どもたちの見守りを行っています。見通しが良い片側一車線の道路で、スピードを出して前の車を追い抜いたり、スマホや雑誌などを見ながら運転したり、危険なドライバーをよく見かけます。
登下校中の子どもたちが見ている前で、横断歩道を渡らず道路を横断する大人や自転車もとても多いです。あと少しでぶつかるというような、危険な場面も見てきました。そのような大人を見かけると、私も注意を呼び掛けていますが、なかなか減らないのが現状です。
子どもは大人の行動を見ています。子どもたちのお手本になるよう、そして自分や家族のためにも、交通ルールを守っていただきたいです。
「大人は子どものお手本に 交通ルールを守ってほしい」

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