■若きボランティア ID:34636
5月25日、旭中学校の体育館で、「第6回ごちゃまぜ運動会」が、170人を超える参加者のもと、開催されました。
この運動会は、障がいの有無、年齢・国籍・性別など関係無く、誰もが気軽に集まって、楽しみながら障がい体験ができる、非常にユニークなイベントです。
第1回は、本市出身の押富俊恵さん(昭和56年生まれ、令和3年逝去)が創設したNPO法人ピース・トレランスによって、平成29年に開催されました。作業療法士であった押富さんは平成18年に重症筋無力症となり、25歳で人工呼吸器を装着、28歳からはほぼ寝たきりの生活を余儀なくされます。病と闘いながら、車椅子に酸素ボンベを積んで社会福祉活動に尽力し、常に前向きに生き抜かれた押富さんの熱情には圧倒されます。
亡くなられた後も運動会の存続を願う声は多く、令和4年からは市が主催して、先のNPOへ運営委託する体制となり、今に至ります。
さて当日、驚いたことに、96人のボランティア中、学生さんは、名古屋経営短期大学、名古屋柳城女子大学、名古屋産業大学、中京大学、日本福祉大学、椙山女学園大学、東海学園大学、瀬戸北総合高校、杏和高校から総勢85人。
玉入れや車椅子綱引き、ボッチャなど多くの競技が行われる中、障がいのあるかたたちをサポートし、楽しんでもらおうと頑張る、もてなしの姿に触れ、感動しました。
人間関係の在り様が大きく変化する昨今、学生さんたちの「社会貢献」への高い志は、地域コミュニティを守る一筋の光のように見えます。若い力に期待です。
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