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Story わたし物語

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愛知県岡崎市

■科学って面白い!知るって楽しい!
・西尾 亜希子(にしおあきこ)さん
自然科学研究機構生理学研究所 研究力強化推進室(広報)特任助教

「昼間に見た青りんごが夕方に見ると夕焼けに染まっても、私たちはそれが赤りんごではなく青りんごだと分かる。これは脳が“夕焼け”を引き算して物体そのものが持つ色を知覚させているんです」と、面白い脳の雑学を教えてくれるのは、生理学研究所の西尾さんです。
世界レベルの最先端研究が行われ、自然科学分野の国際的研究拠点である生理学研究所で視覚神経科学の研究をする西尾さん。科学との出会いは、高校生の時に受けた現代文のテストだったそう。問題で「私が見ている世界と他の人の見ている世界が同じだということはどう証明できるか」という文章を読み、今まで当たり前だと思っていた「見る」ということに初めて疑問を持ちます。大学で心理学を学んだ後、もっと深く視覚の脳研究ができる環境を求め、生理学研究所で大学院生として研究を始めました。
「考えることはとても楽しい。子どもたちにも自分で考えて手を動かして本質を知る楽しさを知ってほしい」と次世代への思いを話す西尾さん。現在は広報担当として小中学校での出前授業なども行っており「科学の面白さを伝えながら、自分で体験して知る楽しさも伝えたい」と今後の目標を語ります。
生理学研究所では、最新の装置を見たり、世界レベルの研究者たちと間近で話せる一般公開を行っています。今年は6年ぶりの現地開催で、西尾さんが大切にする「体験できる」イベントも盛りだくさん。多くのかたと会えるのを楽しみに力を入れて準備しているそうなので、ぜひ足を運んで科学の面白さを体験してみてください!

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