文字サイズ
自治体の皆さまへ

[特集] “オクオカ”の今を知る about today’s Okuoka (1)

1/49

愛知県岡崎市

自然豊かな岡崎の奥座敷「オクオカ」。
魅力あふれる地域でありながら、多くの課題も抱えるオクオカが、今、新しい動きを見せています。
今回の特集では、オクオカの“今”を伝えます。

■オクオカとは…? What’s Okuoka?
オクオカは、市内の約6割の面積を占める中山間地域を指す愛称です。都心の喧騒(けんそう)を離れ、落ち着いた時間を過ごせる「岡崎の奥座敷」という意味が込められています。生平学区、秦梨学区、常磐南学区、常磐東学区、常磐学区、恵田学区、奥殿学区、豊富学区、夏山学区、宮崎学区、形埜学区、下山学区の12学区(市街化区域は除く)をオクオカのエリアに指定しています。

■オクオカの大切さ the importance of Okuoka
オクオカには市内人口約38万人中約2万人が住んでいます。その面積の多くを森林が占め、乙川、男川の水源地で清流が流れ、ホタルの群生や鮎の遡上(そじょう)などが見られる自然豊かな地域です。地域住民にとっては生活の場でもあり、国土の保全、水源のかん養※、美しく安らぎを与える景観の形成、生物多様性の保全、文化の伝承といった多面的機能が発揮される場として、都市住民にとっても多くの恵みをもたらします。

※森林土壌により、雨水を地中に浸透させゆっくり流出させる働き。洪水や渇水が緩和されたり、澄んだ水の供給につながったりする。

◆農村・森林の機能って…?
▽洪水を防ぐ
畦(あぜ)に囲まれた田や耕作されている畑、森林の土壌には、雨水を一時的に貯留する働きがあり、洪水を防ぎます。

▽土の流出を防ぐ
田畑の作物や田に張られた水は、雨や風から土壌を守り、下流域に土壌が流出するのを防ぎます。

▽土砂崩れを防ぐ
斜面に作られた田畑は、日々の手入れによって土砂崩れを未然に防止することができます。また、森林の下層植生や落枝落葉が地表の浸食を抑制するとともに、森林の樹木が根を張り巡らすことによって土砂の崩壊を防いでいます。

▽川の流れを安定させる
農地・森林に降った雨や水田に利用されるかんがい用水は、時間をかけて河川に還元されることで、河川流量を安定させます。

▽地下水をつくる
田畑や森林に貯留した雨水などの多くは地下にゆっくりと浸透して地下水となり、下流水域の生活用水などに利用されています。

▽有機物を分解し作物の養分に変える
田畑の中にいる微生物は、家畜の排せつ物や野菜のくずなどから作った堆肥(有機物)を分解し、作物が養分として利用しやすい形に変えます。

▽暑さをやわらげる
田の水面からの水分蒸発や森林の蒸発散作用などにより空気が冷やされます。
周辺市街地の気温上昇を抑える効果もあります。

▽癒しや安らぎをもたらす
農村の済んだ空気、きれいな水、美しい緑、四季の変化などが、安心と安らぎを与え、心と体をリフレッシュさせます。
森林の樹木は揮発性物質を含めて健康増進効果があると言われています。

▽生きもののすみかになる
田畑や森林は、自然との調和を図りながら継続的に手入れすることにより、多様な生きものの生息につながります。

▽農村の景観を保全する
農業が営まれることにより、田畑に育った作物と農家の家屋、その周辺の水辺や里山が一体となって美しい農村景観を形成します。

▽文化を伝承する
全国各地に残る伝統行事や祭りは農業に由来するものが多く、地域において永きにわたり受け継がれています。
また、伝統文化伝承の基盤として、森林の景観は日本人の自然観の形成に大きく関わっています。

▽教育の場になる
農村で動植物や豊かな自然に触れることで、生命の大切さや食料の恵みに感謝する心が育まれます。

問合せ:中山間政策課
【電話】23-6206【FAX】23-8970

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU