◆岡崎市との結びつきを大切に
・德川 家広(とくがわ いえひろ)さん
徳川宗家第19代当主
◇大河ドラマ「どうする家康」放送開始前の岡崎市の印象は?
これまでも、講演や徳川家にゆかりのある神社・仏閣へのご挨拶などで、岡崎市にお伺いする機会は多かったのですが、家康公生誕の地であり、当時の「質実剛健の三河気質が今も生きる場所」という印象を持っておりました。
◇大河ドラマ「どうする家康」放送開始後、岡崎市の印象は変わりましたか?
令和5年は、1月21日に開催された「どうする家康岡崎大河ドラマ館」のオープニングセレモニーで岡崎市にお伺いしてから、岡崎市の皆さんとご一緒する機会が増えておりますが、質実剛健の三河気質というイメージはさらに強まりました。
◇大河ドラマ「どうする家康」はどんな気持ちでご覧になっていましたか?
家康公を等身大の生身の人間として描いてくれているところがとてもうれしいです。
2年ほど前に初めて「どうする家康」というドラマタイトルを伺って非常にうれしかったです。というのも、家康公はしたたかな陰謀家で、腹黒いといったイメージを持たれがちですが、実は松本潤さんが演じられたような繊細な家康像の方が真実に近い。その場、その場で、苦し紛れの判断をしていた弱小から歴史は始まったと感じ取れるタイトルだなと思いました。確かに「どうする家康」の中の若き日の家康公は情けなく見えるのですが、それが現実です。その家康公が成長していくお話になっています。
私としては、自分のご先祖様のことなので、真実の家康像について考えることを自分の使命として続けていきたいと思っています。
◇この1年で印象に残っている出来事は?
令和5年1月29日に実施しました、自身の徳川宗家継承の儀式です。自分の人生における最も大切な節目かもしれませんので。
令和5年1月1日に徳川宗家19代当主となりましたが、お披露目として大本山増上寺(東京都港区)で開催したのが、この儀式です。岡崎市から参加されたかたも含め、多くの皆さんにご出席いただき、大変ありがたく思いました。私の父、恒孝は1963年に18代当主を継ぎました。当主の交代はそれから60年ぶりのこととなります。
◇最後に、市民の皆さんへメッセージをお願いします!
大河ドラマが終わっても、岡崎市が私にとって大切なルーツのまちであることに変わりはありません。これからも、岡崎市との結びつきを大切にしていきたいです。
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