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[特集1]生物の保護活動~わたしたちが岡崎の生物を守り続けます~

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愛知県岡崎市

市内の小中学校で生物の保護活動が活発に行われていることをご存じでしょうか。活動は代々先輩から受け継がれ、現在も途絶えることなく続いています。活動内容は学校ごとに異なりますが、授業や部活動などで取り組み、地域のかたと一緒に活動を行うこともあります。
「岡崎の生物を守る」という使命感を持って日々活動を行う子どもたち。今回の特集では、そんな子どもたちの活動の一部を紹介します。

■生平小学校
『守ろう!野鳥がすみ続ける「ふるさと生平」』
第57回全国野生生物保護活動発表大会 文部科学大臣賞受賞

生平小学校は、全校児童55名の小規模校です。学区は標高200~400m程度の山々が連なり、男川が東西に流れています。自然環境の豊かな地域であるため、年間を通して70種ほどの野鳥を観察することができます。保護者や地域のかたのあたたかい支援もあり、長年にわたって愛鳥活動に取り組んできました。

・生平小学校 6年生
黒木諒太さん、山岡美結さん、仲宗根琴美さん
「みんなに鳥のことを好きになってもらうために、全校でウォッチングカードづくりを頑張っています!珍しい鳥が見られる生平はとてもすてきなところだと思います。」(黒木)

「10年、20年後も鳥がすみ続けられるように、これからも地域のかたと一緒に自分たちにできることからやっていきたいです!」(山岡)

「私たちの愛鳥活動が認められてうれしかったです!様々な生物が共生していけるような社会にしたいです!」(仲宗根)

■43年目を迎える生平小学校の愛鳥活動
守ろう!野鳥がすみ続ける「ふるさと生平」
「知る」「守る」「広げる」「つなげる」の4つの活動を柱に、SDGsを意識した野鳥がすみ続ける地域にするための環境保全活動に取り組んでいます。

◇知る活動…野鳥にふれあい、野鳥を知る
・ウォッチングカードの記述
・縦割り親子探鳥会
令和5年度は、ヤマセミやハヤブサなど、珍しい野鳥も見ることができました。

◇広げる活動…愛鳥委員会が中心となって他学年や保護者、地域へ発信
・愛鳥新聞の発行
・ふるさと学習まとめ発表会
お世話になった講師や地域のかたを招いて、学習の成果を発表します。

◇守る活動…ふるさと学習(総合的な学習の時間)で、よりよい環境保全について考え、行動する
〔3年生〕
・セキレイのすむ町 すてきな生平
学区の高齢者の力も借りて、3種類のセキレイ調査をします。セキレイのすみ分けの理由や市の鳥との関係について調べます。
〔4年生〕
・ツバメとスズメ なかよしプロジェクト
毎年ツバメの営巣数調査をしています。近年の営巣数の減少から、ツバメを守るために自分たちができることを考えます。
〔5年生〕
・守ろう!生平の町~男川環境プロジェクト~
男川のカワセミ、ヤマセミを調査しています。環境の変化に適応できる鳥、できない鳥の違いを調べ、河川環境の保全について考えます。
〔6年生〕
・NEW探鳥会へ行こう!!~人と鳥が集まる美しい生平へ~
生平の新しい探鳥コースづくりに取り組んでいます。学区に飛来する野鳥の魅力を伝えることで、環境保全の推進を図ります。

◇つなげる活動…野鳥を守るために人と人をつなげる
・他の小学校との交流
・市役所への提言
令和4年度の3年生は市の鳥を3種類のセキレイすべてにしてほしいと、市役所で自分たちの考えを伝えました。

※「ふるさと生平探鳥マップ」
令和5年度の6年生が作成しました。生平の魅力を見つけてみてください♪

■市内の小中学校で実施されている保護活動の取組
○カワバタモロコ
・東海中学校 モロコの池で飼育

○ホタル
・美合小学校 生田(しょうだ)蛍(ゲンジボタル)の幼虫を放流
・河合中学校
第56回全国野生生物保護活動発表大会 環境大臣賞受賞
ゲンジボタルのエサとなる稚貝を採取

○ササユリ
・形埜小学校
・下山小学校
・新香山中学校

※詳しくは本紙をご覧ください。

■保護生物の紹介
○ササユリ
日本だけに生息し、種子から開花するまで7・8年かかると言われる。5月下旬から6月上旬頃に開花。
○ゲンジボタル
幼虫時代(約9カ月間)を水中で過ごすため、ホタル学校周辺や鳥川ホタルの里全域など、きれいな水が流れる川で生きる。
○カワバタモロコ
平野部の流れの緩やかな河川や溜め池、湖の沿岸部の水草帯などに生息。環境省の絶滅危惧種I B類に指定されている。

問合せ:学校指導課
【電話】23-6877【FAX】23-6529

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