■「岩津松平氏輝きの600年」推進懇話会
・「いわづまつだいらしかがやきの600ねん」すいしんこんわかい
岩津町の若一(にゃくいち)神社にある棟札(むなふだ)写しによると、徳川家の前身である松平家が岩津に進出してまもなく600年。令和6年3月29日(金)に岩津城跡が市の文化財に指定されました。“人と人との関わりを大切に”をモットーに、岩津城跡の保存・整備活動を行うのは、「岩津松平氏輝きの600年」推進懇話会の皆さんです。
岩津城跡は主郭と南郭、それらを結ぶ土橋、空堀などが主な遺構となり、城域は東西150m南北200mほどで、戦国末期に徳川家康公により整備されました。現在でも戦国末期の遺構が残る城跡です。
「岩津松平氏輝きの600年」推進懇話会は2019年に結成され、地元の有志や歴史ファンなど、役員20人、ボランティア30人ほどで、それぞれができる範囲で城跡の保存・整備活動を行っています。月に一回行われるボランティアの活動日には、小中学校の学校行事として、子どもたちが整備活動を手伝ってくれることもあります。「岩津地区は、山間部から平野部へ進出を目指す松平家の拠点として重要な地。歴史的な価値のある場所を整備することで地域の活性化と、みんなが誇ることのできる町になることを目指しています」と代表の阿部さん。
岩津は、まだまだ十分に認知されていない歴史の舞台。会の取り組みの大きな目的は、市内外を含めて岩津のことをもっと知ってもらい、身近に素晴らしい歴史的な財産があるという、その価値を伝えること。
阿部さんは、「松平から岩津、安城、岡崎という流れで家康公を輩出しますが、そのプロセスの中で、岩津が見落とされることがないように、非常に重要な歴史的背景があることを知っていただき、大事にしてほしい」と話します。「岩津松平氏輝きの600年」推進懇話会は、これからも岩津城跡を守り続け、歴史ある岩津を、そして岡崎を盛り上げていってくれることでしょう。
※岩津城・岩津城跡について詳しくは本紙二次元コードから
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