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Story わたし物語

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愛知県岡崎市

■地域のために踏み出す一歩 岡崎市初の女性消防団員誕生
・長坂 有香里(ながさか ゆかり)さん
岡崎消防団 消防団員

普段は、家族のために家事や育児、そして仕事を頑張っている長坂さん。彼女は、今年の4月から岡崎市初の女性消防団員となりました。
消防団員は、本業を持ちながらも「自分たちのまちは、自分たちで守る」という共助の精神に基づき、非常勤特別職の地方公務員として消火活動・救助活動を行っている消防団の構成員のことです。
幼少期から明るく前向きな性格であった長坂さん。自分がやりたいと思ったことには迷いなく決断をし、何事にも挑戦することを大切にしてきたと言います。そんな彼女の性格が功を奏し、幼少期から交流があった岡崎消防団の団長に入団を誘われたことをきっかけに、消防団員になることを決めました。その時のことを「葛藤や不安はなかった。これまで暮らしてきた地域のために、今の自分ができることをやっていきたいと思った」と笑顔で振り返ります。
現在岡崎市の消防団は、21消防団、1,471人で構成されています。迅速な対応が求められる災害時において、真っ先に災害現場へ駆けつけることができる消防団員の活躍は地域住民からも評価されており、その活躍から地域における消防団への期待は年々高まっています。
一方で、新規入団者は減少傾向にあり、団員の高齢化による退団人数の増加も相まって、消防団員の担い手不足が課題となっているのも事実です。
そういった現状もある中、長坂さんは、「男性のイメージがある消防団員のお仕事ですが、女性だからこそできる声かけや気づきを大切にして、災害時における地域のかたの不安な気持ちを少しでも和らげることができるような存在になっていきたい」と今後の目標について前向きに話し、「自分の頑張っている姿を見せることによって、子どもが何かに挑戦する際の一歩を踏み出す勇気につながればうれしい」とお母さんとしての想いも語ります。
災害時、消防団員の存在はなくてはならないものです。長坂さんの踏み出した一歩は、多くの女性に勇気を与え、消防団員の担い手不足に対する希望の一歩となることでしょう。

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