「ジャズの街岡崎」を全国に発信し、岡崎ならではのジャズ文化を継承するため、平成26年にジャズを愛する複数の市民団体が集まり設立され、今年で10周年を迎えました。
■ジャズの街岡崎発信連絡協議会(ジャズのまちおかざき はっしんれんらくきょうぎかい)
岡崎市が「ジャズの街」と言われるのは、“ドクター・ジャズ”と呼ばれた岡崎市出身の外科医、内田修氏※の功績が大きいです。そう話すのは、内田氏亡き後も「若い芽を育て、ジャズを岡崎の文化として定着させる」という想いを受け継ぎ、様々な活動を続けるジャズの街岡崎発信連絡協議会の皆さんです。
ジャズの街岡崎発信連絡協議会は、「内田修ジャズコレクション」の生演奏の録音テープを使用したジャズ講座や地元ミュージシャンなどを招いたジャズライブを定期的に開催し、ジャズの魅力を伝えています。また、学生バンドを招くライブなど、若者が音楽を披露する場を作っています。「ジャズの魅力は“楽しい”の一言に尽きる」と話す会長の福間さん。特に演奏者と聞き手の心が通う瞬間の高揚感はジャズライブの醍醐味(だいごみ)と話します。
コロナ禍では、ライブが中止になるなど、思うように活動できない時期もありましたが、これまでの10年、苦労よりも喜びの方が多かったといいます。「同じ気持ちでメンバーと活動を続けてこれたこと。ライブで多くのかたに感動していただけたこと。なにより、ジャズ仲間が増えたことがとてもうれしい」と笑顔で活動を振り返ります。そして、「これからも若者がジャズと出会うきっかけを作ることで、“岡崎は音楽を育めるまち“ということを若者にも知ってもらいたい。岡崎での経験がきっかけでプロになる人が増えたら」と今後への期待も話します。
岡崎市内では、駅など様々な場所でジャズが流れています。「皆さんにもジャズをもっと身近に感じていただき、好きになってもらえたらうれしい」と話す福間さん。これからも「ジャズの街岡崎」からジャズ仲間が広がり、つながり、ジャズを岡崎の文化として定着させることを目指して活動を続けます。
イベント情報など詳しくは、「ジャズの街岡崎」ホームページで
※「ジャズの街」のきっかけとなった内田氏は、市内で開院していた病院にスタジオを設けて若手のジャズ音楽家に活動の場を提供するなど、数々のミュージシャンを無名時代から支え、育み、世に送り出してきました。また、内田氏が収集した膨大な数のレコードや生演奏の録音テープなどの貴重なジャズコレクションは岡崎市へ寄贈され、コレクションの一部が図書館交流プラザ2階「内田修ジャズコレクション展示室」に展示されています。
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