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Story わたし物語

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愛知県岡崎市

■販売を通して培ったスキルは一生もの

岡崎商業高等学校
OKASHOP部
(おかざきしょうぎょうこうとうがっこうおかしょっぷぶ)

OKASHOP部
OKASHO(岡商)とSHOP(店舗)を掛け合わせて命名されました!

地元企業とコラボして岡崎の特産品「地鶏 岡崎おうはん」や「まるや 八丁味噌(みそ)」などを使用した商品を企画・販売し、岡崎の魅力を伝える活動をしているOKASHOP部。「NOとは言わないOKASHOP部」を活動テーマとし、お客さんや地域のかたに喜んでもらえるよう、意見を出し合いながら、シビコやJR岡崎駅などで販売を行っています。7月に開催された「駅西小町グランドオープンイベント」にも出店し、訪れた多くのお客さんを笑顔にしました。
OKASHOP部は1年生18人、2年生10人の計28人で活動しており、販売係は商品のPOP作成や商品販売、経理係は仕入れや売り上げたお金の管理などを行います。高校生たちだけで仕入れから在庫管理、経理、販売までの全てを行うという、商業高校ならではの活動に魅力を感じ、入部する人も多いそう。部長の谷川さんと副部長の牧さん、杉山さんもその一人です。
OKASHOP部の活動は、地元企業とのコラボやイベントでの販売など楽しそうな活動が印象的ですが、決して簡単な活動ではありません。販売する楽しさがある一方、これまでお客さん側だった高校生が、販売するまでの裏側を知ることによって大変さを感じる一面もあります。「商品が中々売れない時、どうしたら多くのかたに商品を買ってもらえるかの工夫を自分たちで考えることは難しいです。でも、その工夫によって売り上げが伸びたり、来店されたお客さんが『これおいしいよね』と声をかけてくれたり、『この商品ある?』と自分たちの商品を求めて買いに来てくれることは本当にうれしいです」と活動のやりがいを笑顔で話す谷川さん。また、牧さんも「接客を通して地域のかたの温かさを感じることができるのは活動の魅力」だと話します。
先輩の姿を見て学び、身に着けてきた販売スキルや、接客マナーなどは社会人顔負けで、お客さんを大切にする丁寧な接客と高校生らしい元気で明るい雰囲気は、OKASHOP部がお客さんから愛されるポイントです。先輩から受け継いできたものを今度は私たちが後輩に伝えていく番だと意気込む杉山さんは、「販売している商品には、岡崎の魅力がたくさん詰まっています。市民のかたに商品を手に取ってもらい、岡崎の魅力を再確認してもらいたいのはもちろん、市外のかたが岡崎を知るきっかけの一つになったらうれしいです」と活動に対する思いを語ります。
「この活動で学べることは、接客スキルだけではありません。挨拶や感謝は言葉で相手に伝えること、相手を思いやって接すること。これらは、販売時だけでなく、社会に出ていくうえでどんな場面でも大切なことです」と話す彼女ら。自ら気づき、考え、行動していく頼もしい部員たちの姿を一番近くで見ている主顧問の冨田先生は、「卒業したOKASHOP部の生徒が、地元で就職し、活動を通して培ってきた自主性やコミュニケーション力、販売力を活(い)かして、岡崎の地域活性化に貢献していってくれたらうれしい」と部員への期待を膨らませます。
これからもOKASHOP部は岡崎愛の詰まった商品を販売することで、地域とのつながりを深め、活動を通して培ったスキルを将来に活かしていくことでしょう。

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