■私らしい表現を信じて書き続ける
今月号の表紙をデザイン
宮原 伶歌(みやはら れいか)さん
岡崎北高校2年生。高校では書道部と音楽部を兼部。
小学5年生から磯谷書道教室に通っている。
令和2年:晴嵐館 第50回全国教育書道展 記念大賞
令和4年:第38回成田山全国競書大会 文部科学大臣賞
令和5年:
・第39回読売書法展 調和体部門入選
・第72回中日書道展 二科賞
令和6年:
・第73回中日書道展 二科賞
・第74回中日書きぞめ展 衆議院議長賞
・第77回岡崎美術展 岡崎市教育委員会賞(書道部門で最年少受賞)
今月号の表紙は、第77回岡崎美術展の書道部門にて最年少で受賞した宮原さんに書いていただきました。
「瑞祥新春(ずいしょうしんしゅん)」とは「新春を迎え、よい兆しがありますように」という意味で、明るく前向きな気持ちで1年を過ごせますようにという宮原さんの思いが力強い字で表現されています。
宮原さんが書道をはじめたきっかけは、小学校の書初め大会。いつも同じ子が金賞をとっていて、自分も上手に書けるようになりたい、金賞をとってみたいという思いから書道を習い始めました。最初は自分なりに書けたと思っても、自分よりも先に書道を習っている子と比べてしまい、周りに追いつけない悔しさを感じることもあったと話す宮原さん。しかし、くじけそうになったときもひたすら書道に向き合い、書き続けていくうちにだんだん自分らしい表現ができるようになってきたそうです。
これまで様々な賞を受賞されてきた宮原さんですが、岡崎美術展での受賞はとてもびっくりしたそう。「岡崎美術展は、大人のかたがたくさん出展されていて、まさか自分が受賞できると思っていなかったのでとてもうれしかったです!岡崎美術展への出展は初めてでしたが、自分の成長にもつながると思い、挑戦してみてよかったです!」と笑顔で受賞の喜びを振り返ります。
書道の好きなところは、「自分を表現できるところ」。字には書く人の性格や感情が出ると言い、書いた字がいつも自分を表してくれるので、書いているときが一番楽しいと話す宮原さん。また、高校や書道教室での書道パフォーマンスの経験から、音楽に合わせてみんなで1つの作品を完成させることも楽しいと感じ、今後もやっていきたいと話します。
「現状に満足することなく、書道に関わる様々なことに挑戦したい。周りのかたへの感謝と書道が大好きという気持ちを大切に精進していきたいです!」と目を輝かせ、意気込む宮原さん。これからも宮原さんらしい表現を信じて書き続けていくことでしょう。
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