■「利便性が高く魅力的で活力あふれるまち」
歩行者の安全を確保するため岩倉駅西第2自転車駐車場を廃止し、旭跨線橋下西自転車駐車場に新たに自転車ラックを設置します。名神高速道路スマートインターチェンジの準備段階調査は不採択となりましたが、一宮市と連携して再度検討を進めます。橋梁長寿命化修繕計画に基づき、大市場橋や新矢戸橋の改修工事をはじめ橋梁の適切な維持管理を行います。また、交通事故防止や自転車利用推進のため、自転車活用推進計画や自転車ネットワーク計画の策定に着手します。都市計画道路桜通線の整備、上水道の基幹管路耐震化、公共下水道の整備なども継続して実施します。
本市のブランド野菜「ちっチャイ菜」の加工品の開発・製造、商工会、金融機関等と連携した中小企業・小規模企業の伴走型支援も引き続き実施します。5年ぶりに開催する岩倉桜まつりは、賑わいや桜並木の魅力を保ちつつ、近隣の生活環境への配慮や桜並木保全の観点から、内容を見直して実施します。
■「環境にやさしい うるおいあふれる安全なまち」
本市の貴重な観光資源であり、市民の誇りでもある五条川の桜並木を、岩倉五条川桜並木保存会との協働により、適切に維持管理していきます。石仏公園は、令和6年度からの2年間で、スポーツ施設としての機能と災害時の利用性を兼ね備えた多目的なレクリエーションの場となるよう整備工事を行います。環境美化、ごみ減量、資源化の啓発のため、新たなクリーンアッププロジェクト「スポGOMI」を開催します。
また、災害対応特殊救急自動車を買替え、救急の高度化と増加傾向が続く救急需要に対応します。引き続き防犯灯と安全安心カメラの設置を進め、安全で安心な生活環境づくりに取り組んでいきます。
■「協働と自治による持続可能なまち」
本市の外国籍市民は人口の約6.6%を占めており、初期日本語教室の開催などにより、多文化共生の取組を進めていきます。また、行政サービスの利便性向上のため、マイナンバーカードを使用してコンビニで取得できる証明書の追加や公共施設予約システムの更新、キャッシュレス決済の導入に取り組みます。
さらに、小中学校や市役所などの公共施設の計画的改修を行うとともに、青少年宿泊研修施設希望の家の譲渡をはじめ公共施設再配置計画を進めていきます。
■「マニフェスト重点施策」
市長として2期目の最後の年となる令和6年度は、三つの重点施策をさらに強く推し進めます。
第一に「持続性の高い魅力ある地域づくり」で、地域課題の解決と行政区の負担軽減を目指して、令和4・5年度の「未来寄合」に続き、モデル地区でのアンケート調査やワークショップを実施します。また、自治会専用アプリの導入による行政区のデジタル化を支援します。
第二に「地球温暖化防止対策」で、市民と連携した「ゼロカーボンチャレンジ事業」の実施、事業者と連携した「いわくらゼロカーボン事業者認証制度」の導入のほか、事業者との懇話会の開催や友好交流都市大野市での環境学習ツアーを行います。また、公共施設のLED照明への更新を行います。
第三に「生まれる前からの切れ目のない子育て家庭支援」で、これまで実施してきた取組に、低所得世帯の妊婦への初回の産科受診料助成、インフルエンザの予防接種費用の助成、育児サポーター派遣事業の拡充、通所型の産後ケア事業の実施、第3子以降学校給食費無償事業の要件の拡大などの新たな取組を加え、「岩倉市こどもまんなかアクション」として展開します。これに合わせ、本市も「こどもまんなか」の趣旨に賛同し、「こどもまんなか応援サポーター」となって、子どもたちの未来を応援していくことを宣言します。
■「結び」
ほかにも、取り組むべき行政課題は多々ありますが、市民の皆様の声に耳を傾けながら、職員と一丸となって課題解決に取り組んでまいります。
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