やとみ歴史探訪

10／31

このコーナーでは、弥富市のまだまだ知られざる歴史について、弥富ふるさとガイドボランティアが紹介していきます。

◆孝女曽與(そよ)宅址
今月号から観光マップの「水郷田園コース」に沿って見どころを紹介します。
三ツ又池公園から西に向かうと県道の北側に「孝女曽與宅址」の碑があります。
そよは享保13年(1728年)鳥ケ地に生まれ、2歳のときに母親と別れて、父善六(ぜんろく)の手ひとつで育てられました。父はそよを抱いて他の家に乳をもらいに歩き、米汁を作って飲ませるなど彼女を大切に育てました。しかし善六は大の酒好きで、稼いだ生活費を酒代に使ってしまうほどでしたが、そよは育ててもらった父親に感謝し、一生懸命働いたということです。
そよの孝行の話は尾張藩の殿様の耳にも届き、多くの恩賞が出されました。
そよは寛政12年(1800年)に71歳で亡くなりました。しかし、そよの善行は彼女の没後もたたえられ、明治以降には修身(道徳)の教科書に載り、この話は全国に広まりました。

・観光マップ
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