このコーナーでは、弥富市のまだまだ知られざる歴史について、弥富ふるさとガイドボランティアが紹介していきます。
■伊勢湾台風災害復興の碑(十四山西公園)
この地域は江戸中期に新田開拓によって作られた海抜0メートル以下の水郷地帯です。
昭和34 年(1959 年)9 月26 日に伊勢湾台風がこの地方を襲いました。中心気圧929 ヘクトパスカル、最大風速61 メートルの大型台風でした。木曽川下流の堤防は30 カ所以上で決壊し、旧十四山村で36 人(旧弥富町では322 人)の尊い人命が奪われ、田畑が全滅するなど大きな被害を受けました。決壊した堤防の復旧には3カ月近くかかり、その間、この地域は海水に漬かったままだったので、多くの人々は避難生活を余儀なくされました。堤防の復旧後も、数年間は塩害による田畑の不作が続き、農家は大変苦労しました。
「伊勢湾台風災害復興の碑」は村民の努力により復興を成し遂げた記念として、昭和41 年(1966 年)9 月26 日六條町の十四山西公園内に建てられました。
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