このコーナーでは、弥富市のまだまだ知られざる歴史について、弥富ふるさとガイドボランティアが紹介していきます。
■六角堂
鮫ケ地の集落の丁字路に、宝形(ほうぎょう)造りの六角堂があります。「文政二歳己卯(かのえう)正月吉日(1819年)」と記された総欅(けやき)造りのお堂で、六角形の一辺は約70cmです。祭られている地蔵は、高さ約50cm、両手に宝珠を持った座像で、「子供連中」と記された石の上にある蓮華座に乗っています。
「六道に遊化(ゆけ)して、苦を抜き、楽を与えたもう」と村人の深い信仰を受け、現在も毎年8月に子供連を主役にした供養祭が行われています。昭和34年(1959年)の伊勢湾台風で盛土が崩れましたが修復され、平成8年(1996年)にはお堂が新築されました。
道の真ん中に位置する市内でも珍しい地藏堂です。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>