私たちは愛知大学の学生です!
1月号の特集記事を私たち愛知大学生が担当させていただきます。
弥富市ならではの防災対策や今私たちにできる備えについてご紹介します。ぜひご一読ください。
石川県能登半島を襲った大地震から約1年。この地震は、多くの人や地域に甚大な被害をもたらしました。当時は、全国から多くのボランティアや専門家の方が駆け付け、被災地の復旧支援活動に尽力されました。その中でも今回は、現場での救助活動に携わられた海部南部消防署の消防士である大籠高大さんと水谷太軌さんにお話を伺いました。
◆interview
能登派遣消防士
「現地まで行くのも大変」
当時の移動手段として活躍した水陸両用車や用具などを見せていただき、大変な思いをして移動や活動をされていたことが伝わってきました。また、乗車体験もさせていただきましたが、思ったよりスピードが出たり、小回りが利いたりして、これが現地で大活躍しているのを想像したらとてもかっこいいなと思いました。
「現地に到着したとき、至る所で家屋が倒壊し、道路もひび割れていました。特に古い建物が多い地域では、完全に崩れてしまった家も多く見られました。また、土砂崩れによって一部の集落が孤立し、救助活動が困難な状況にありました。」と被害の大きさを語られました。
さらに、「電気や水道が止まり、住民の皆さんは生活に必要な水や食料の確保に苦労していました。避難所では、物資が不足する中でも住民同士で助け合い厳しい状況に耐えていました。」と当時の状況を語られました。
◆海部南部消防署での防災訓練
海部南部消防署では防災訓練の一環として、ヘリコプターと連携した防災訓練を行っています。
中でも今回は、大規模火災発生時の対策として行われている空中消火の訓練をご紹介します。
海部南部消防署では他にも、ヘリコプターによる人命救助の訓練なども行っています。
1 ヘリコプターからの映像をチェックし、放水場所を定めます。
2 ヘリコプターに付いているバケツに給水隊が消防車から水を汲み入れます。
3 放水場所が定まったら放水を実施します。
◆消防士に聞いてみた!防災対策 Q and A
Q.避難場所の確認は何で行うべきですか?
A.ハザードマップを確認しましょう。災害時必ずしも家族と一緒にいるとは限らないため、避難場所を共有しておくべきです。
Q.避難物品は何を用意しておくといいですか?
A.水は多めに持っておいた方がいいです。また、夏は汗拭きシート、冬はカイロなどを持っておくと便利です。
Q.弥富市ならではの防災対策はありますか?
A.弥富市は海抜0メートル地帯ですので、津波は必ず来ると考えられます。そこで自宅周辺の地理は、ある程度頭に入れておくべきです。
ただし、津波はすぐに来るわけではないため、もし地震が起きても、落ち着いて行動しましょう。
Q.被災時、どこに避難したら良いですか?
A.高台などできるだけ高い場所に避難しましょう。
避難するときは、建物の倒壊や落下物、道路のひび割れなど、多くの危険があります。けがをしないように注意してください。
◆最後に…
今回の取材を通して、いつ起きてもおかしくない震災に備え、一人一人が防災対策を行うことの大切さを改めて実感しました。震災による被害を最小限にするために、この記事を通して防災意識を高めていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
※詳しくは、本紙8,9ページをご覧ください。
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