■HPVワクチンのキャッチアップ接種について
HPVワクチンのキャッチアップ接種期間中(令和4年4月1日~令和7年3月31日)に少なくとも1回以上接種している方について接種期間が延長されました。
◇接種延長の対象者
平成9年度~平成20年度生まれ(1997年4月2日~2009年4月1日)の女性でキャッチアップ接種期間中にHPVワクチンを1回でも接種された方。
※すでに3回接種された方は対象外です。
◇接種期間
令和8年3月31日まで
◇接種方法
実施医療機関でご予約ください。予診票がお手元にない場合は母子健康手帳をお持ちの上、市役所健康推進課までお越しください。
令和7年3月31日までに1回接種すれば2回目と3回目の接種は補助の対象となります。対象の方で接種を希望される方はお早めに接種をお願いします。
■子宮がん・乳がん無料クーポンをお持ちの方へ
検診は2月28日まで!
無料で受けていただける最後のチャンスです。
がんは早期発見・早期治療が有効です。ご自身の健康のために、この機会にぜひ受けましょう。
対象者:
(子宮がん検診)21歳 平成15年4月2日~平成16年4月1日生まれ
(乳がん検診)41歳 昭和58年4月2日~昭和59年4月1日生まれ
受診方法:個別検診
詳しくは、4月に送付した無料クーポン券と検診案内をご覧ください。
がん検診等受診券・無料クーポン券を紛失された方、転入の方はご連絡ください。
■歯の健康講座2月号 その510
◆乳幼児時期の食器の共有に気をつけていますか?
「離乳食が始まる時期に、お父さんやお母さんと同じ箸やスプーン、フォークやコップなどを使うとむし歯菌がうつる」という情報はご存知でしょうか?近年よく言われるようになり、一度はメディアや雑誌、SNSなどで目にしたことがあるのではないでしょうか?
「食器を共有しないことが、赤ちゃんのむし歯予防につながる」というのはもはや常識。当たり前のようになっておりますが、これに対し昨年、日本口腔衛生学会(歯科予防学会)が「食器の共有をしないことでむし歯を予防できるということの科学的根拠はない」と意見書を出しています。その中で、親からのむし歯菌感染は離乳食前から起こっていること、むし歯の原因菌はミュータンス菌だけではないこと、食器の共有に気を付けていても3歳児においてむし歯発生に差はなかったことなどが説明されています。
また、和歌山県立医科大学からの親の唾液に触れることで、子どものアレルギーを予防する可能性があるという研究内容が大きく報道され話題になりました。アトピー性皮膚炎、鼻炎などのアレルギー疾患について、生後12カ月未満の乳幼児期に親の唾液に接触していた子どもの方が学齢期(6~15歳)の発症リスクが抑えられる可能性があることが分かってきました。
つまり、「食べ物の口移しや噛み与えをしない」、「離乳食の味・温度のチェックを赤ちゃん用のスプーンで行わない」、「お箸やスプーンの共有はしない」といったことにあまり神経質になる必要はないと思われます。
時代の流れと共に世間の常識もだんだん変わっていきます。
(海部歯科医師会)
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