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ガイドボランティアが体験した伊勢湾台風

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愛知県弥富市

伊勢湾台風から令和6年9月26日で65年が経過しました。このコーナーでは、現在ガイドボランティアとして活躍しているメンバーの被災体験を紹介します。

◆(7)助けあった被災生活

伊勢湾台風のとき、自宅には少し水が来たがすぐに引いたので、すぐに今後の生活用水を確保するために井戸で水をくみ上げた。そして被災した近所の人を4家族ほど受け入れて1週間ほど一緒に生活し、最後の日には鶏肉で料理を作ってお別れ会をした。当時は助け合いをしようという気持ちがあったと思う。

その後、米軍のヘリコプターで祖父江(現稲沢市)に避難し、さらに尾西(現一宮市)に移動して生活した。避難所は段ボールで区切っただけの小学校の体育館だったが、同級生も先生もいたので寂しくはなかった。避難所では物資も平等に分けてもらえて、食事もおいしいものを用意してもらえた。両親の代わりに兄や兄嫁がたまに様子を見に来て、食事に連れて行ってくれるのが楽しみだった。12月20日以降に帰宅するまでは尾西の中学校に編入して通っていたが、十四山中学校では英語を頑張っていたので、編入先で褒められたという楽しい記憶もある。

被災や避難生活では幸いにもつらい記憶はないが、それは自分の家や家族が健在だったからこそだと思う。また、大人はどうやって生活を立て直そうという、大きな不安があったと思う。

六條、当時十四山中学校1年生の女性

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