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【特集2】新城市民病院の病棟を考える(1)

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愛知県新城市

新城市民のみならず、東三河北部医療圏住民の生命と健康を支えている新城市民病院。
現在、その病棟の老朽化が進んでおり、将来に向けての検討を進めています。
北病棟:築28年
西病棟:築41年
南病棟:築30年
外来棟:築27年
リハビリ棟:築36年
MRI棟:築35年

■新城市民病院の役割
愛知県には11の医療圏があり、新城市は東三河北部医療圏※1に属しています。
東三河北部医療圏は、他の医療圏に比べ面積が非常に広く、救急搬送時間が長いことから、医療圏内での救急対応が求められています。
新城市民病院は、新城市民を含む東三河北部医療圏住民の生命と健康を支える基幹病院※2として、地域医療の重要な役割を担っています。
※1 新城市、設楽町、東栄町、豊根村の1市3町村で構成
※2 東三河北部医療圏の中核を担う、なくてはならない病院

■基幹病院の役割を果たすために
新城市民病院は、この医療圏の基幹病院として、質の高い医療や救急医療などを将来にわたって安定的に提供していく必要があります。その為には、日々のサービス改善なども重要ですが、医療を提供する病棟自体も再整備をする必要があります。
現在の病棟は敷地内に6棟あり、これらは昭和57年から平成8年に整備された建物で、建物と設備の老朽化が進んでいます。病院の法定耐用年数※3は年39年と定められていますが、その39年を既に迎えた棟、迎えようとしている棟があります。今の状況では近い将来、住民の医療に対する期待に応えていくことが、困難になります。
さらに、新型コロナウイルスを教訓に、医療圏の基幹病院として、医療を取り巻く状況を見据えた再整備をしていく必要があります。
※3 資産の一般的な使用可能期間

■新城市民病院あり方検討会
そこで、令和4年度に「新城市民病院あり方検討会」を組織し、状況整理や調査を実施しました。そして、建築的視点、医療的視点など多くの視点で病院再整備の最適な方法について、幅広く検討を行ってきました。
工事中も診療を止めないことを前提に、「現地建替え」「既存施設の改修」「移転新築」の3つの再整備案を最終的にまとめました。

■3つの再整備案の概要
新病院では、今の医療サービスを低下させず、また病床数は150床を仮設定しています。これは、3つの整備案の共通事項としています。

▼現地建替え案
既存病棟を順番に解体し3期に分けて建設をしていきます。そのため着工から完成まで約9年を要します。
▽主な工事工程
(1)仮設MRI棟新築
(2)MRI棟、北病棟解体
(3)新棟1期建設
(4)西病棟解体
(5)新棟2期建設
(6)外来棟、リハビリ棟、仮設MRI棟など解体
(7)新棟3期建設、外構整備
(8)南病棟解体、外構整備

▼既存施設の改修案
現在の南病棟と外来棟を利用し、新病棟を1棟建設します。既存施設を利用するとはいえ、着工から完成まで約6年を要します。
▽主な工事工程
(1)南病棟1期改修、外来棟1期改修
(2)リハビリ棟解体
(3)新棟建設、南病棟2期改修、外来棟2期改修
(4)南病棟3期改修
(5)南病棟4期改修
(6)北病棟、西病棟、MRI棟解体
(7)外構整備

▼移転新築案
新しい場所に建設をするため工期は短く、着工から完成まで約2年です。
▽主な工事工程
(1)新棟建設
※工事前に新たな土地取得が必要

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