■やさしい日本語(実は…編)
前回、「やさしい日本語」は日本語が不慣れな外国人などへの情報伝達手段として大変有効だとお伝えしました。このやさしい日本語、実は外国人だけでなく、子ども、高齢者、障がいを持った人などを対象に情報を発信する際にもとても役立ちます。
ところで私たちは、日常生活の中で、「いつ」「どこで」「誰と」「何を」話すかによって、無意識のうちに話し方のチャンネルを切り替えています。例えば、同じ道案内をするにしても、古くからの知り合いにするのと、通りすがりの人、迷子の子どもにするのとでは、話し方が変わるはずです。
古くからの知り合いには「すぐそこの角を左だよ」、通りすがりの人には「そこに信号が見えると思いますが、その角を左に曲がると右手に見えますよ」、迷子の子どもには「そこの信号を左に曲がったらすぐに着くから、一緒に行こうか」と言って手を引いてあげることもあるでしょう。
同じ内容であっても、相手によって、「丁寧さ」や「分かりやすさ」などを比較して、どのように話せばコミュニケーションがうまくいくかを瞬時に判断してチャンネルを切り替えています。やさしい日本語は、そのチャンネルの一つです。チャンネルとしてはまだ新しいので、チャンネルへの合わせ方がよく分からないという人も多くいると思います。
次回は、やさしい日本語にチャンネルを合わせるポイントなどについてご紹介します。
令和5年6月1日現在の外国人住民人口1,166人
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