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【トピックス3】~請井雪子さんはご存じですか~10月は愛知県男女共同参画月間です

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愛知県新城市

昭和22年頃から、女性の地位向上を主目的にした新生婦人会が東三河の各地に結成され始めました。そんな折、堂々と意見を主張し、女性の地位向上をめざすリーダーが現れました。請井雪子(うけいせつこ)さん、旧七郷一色村の女性です。彼女は地区の初代婦人会長になります。そして、地域の女性と意見交換を行い、「明るい台所づくり」をテーマに、暗くて不衛生な台所の改善に乗り出しました。すると、「女のくせに生意気だ」、「あれは暇つぶしの道楽だ」、「やめさせたほうがいい」といった高齢者や男性から批判的な声があがりました。しかし、彼女を中心とする婦人会員の結束は固く、いっそう台所改善に意欲を燃やしました。
彼女たちの最大の難関は資金の調達でしたが、内職をしたり、飼料を作ったりして共同積立を行い、難関を次々に突破していきました。
こうした努力が実り、高齢者や男性たちも批判から協力へと次第に態度を変えていきました。
そして7年後、愛知県の活動発表大会で優勝、東京都で行われた全国発表大会でも優勝に輝き、「新生活モデル日本一、七郷一色村」は全国に知れ渡りました。
こうした女性の地域活動は盛り上がりを見せ、近隣市町村に広がりました。しかし、平成に入ると、女性の社会進出とともに、共働き家庭が増え、衰退していきました。
ところが最近では、女性区長や女性公民館長などが極少数ですが現れてきています。
新城市人口の半数以上は女性です。女性参画がなければ、人口減少によって地域活動が成立しなくなる時が必ず訪れます。
女性リーダーの登場は、必ずや地域の変革と活力を促進するはずです。

寄稿:新城市男女共同参画審議会 原田克幸(はらだかつゆき)副会長

問合せ:市民自治推進課
【電話】23-7697

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