文字サイズ
自治体の皆さまへ

【特集2】第12回ニューキャッスル・アライアンス会議に参加しました!~inチェコ~(2)

5/27

愛知県新城市

▽若者にできること
渡邉里奈さん(大学生)
今回の会議を通して、私は多くのかけがえのない経験を得ました。その中でも、自分のまち、そして自分自身に自信をもち発言をする若者の姿がとても印象に残りました。各国の参加者が自分のまちについて紹介している時、彼らの表情はとても明るく笑顔でした。自分のまちだけでなく、異なるまちの文化も積極的に受け入れようとする彼らと交流する中で、新城市の魅力についても再確認することができました。また、議題に対して意見を主張し合い議論する姿から、若者が主体となって自分のまちやNewcastleをより良くしていこうと活動できる場所の必要性も実感しました。私は今回グループ代表として2度全体に向けて発表する機会がありました。今までなら自身の英語力の無さを言い訳にして避けてきた役割でした。しかしながら、私よりも若い10代の参加者が自分の意見を表明している姿に刺激を受け、私自身大きく成長することができました。次の世代を担うNewcastleの若者にとっても、Newcastleアライアンス会議で得られた経験は貴重で有意義なものでありました。
これからの新城市を若者が盛り上げていくためにも、この繋がりを絶やすことなく次の世代に引き継いでいけるよう、Newcastleの良さを発信していきたいです。

■世界に触れて視野を広げる
山下優輝さん(高校生)
「自分は日本と世界を繋ぐキーパーソンとして、世界中を飛び回り、日本のインフラを支えていきたい」と、強く思うようになったのは、ニューキャッスル・アライアンス会議を終えた10月中旬のことでした。
5月中旬、私はこの会議がチェコで開催されることを友人に教えてもらい知りました。私は小学6年生の時に新城で開催された会議に参加しましたが、積極的に参入できず、あまり印象に残っていないのが正直な感想でした。しかし英語力には自信があり、普段の高校生活では経験できない海外の環境、そして海外の文化を見てみたいと思ったので応募しました。
6月下旬、派遣決定の連絡があり、ユースの代表として選ばれ、チェコに行くことが決定しました。そこからは、ニューキャッスル・アライアンス会議について学び、また新城の魅力、問題点について自分なりに考え、日本語と英語の両方で表現するなど、準備を重ねて旅立ちました。
迎えた会議で、各国のニューキャッスルのユース代表と顔を合わせた私は、初の海外ということもあって会話を続けることに必死で、まともに自分の意見を言ったり、まとめたりすることが殆どできませんでした。しかし、海外のユース代表は、私の意見を理解しようとしてくれたり、会話の輪に入れてくれたりと、温かく大きな心で接してくれました。そのおかげで私は安心して自分を出すことができ、会議の5日間は充実した日々を過ごすことができました。また、日々の会話の中で各国の事情、文化、歴史などに触れることができて、より多様な視野を身につけることができました。そして私がこの会議で感じたのは、文化が違っても広い心を持って受け入れる大切さです。自分も海外の友人のようになりたいと強く思いました。
帰国後も、海外の友人達と連絡を取り合い、広く世界を見る努力を続けています。今、世界では紛争や貧困問題など、様々な今回の会議に参加した、市民参加者3人(一般1人、ユース2人)に、参加した感想を伺いました。問題が深刻になっていて、いつ日本も危険が訪れるか分からない状況にあります。そんな時代を生きていく私だからこそ、日本に留まらず世界と交流をしていく必要があると思っています。将来海運業界に携わり、日本のインフラを支えながら広く世界と関わりたいと思いました。

■世界へ「一歩踏み出す」勇気
今泉太希さん(社会人)
空港で会ったチェコ人のおじさん(しばらく後にチェコの市長だと気づく)が私たちに最初に言った言葉は、「どぶりぃでんしんしろ!」でした。私は、中学校で英語を教えているので、英語ではないことは理解できました。が、日本語を話してくれているのかチェコ語なのか判別がつきません。咄嗟に「どぶりぃでん」と返すと、にこーっと笑顔で手を差し出してくれました。『Dobrýden』はチェコ語で「こんにちは」という意味でした。
各国の代表の方々とも、『Hello Shinshiro』『Chao Shinshiro』など様々な挨拶を交わしました。気になったのは、どの国の方も私たちのことを「しんしろ」と呼んでくれることです。『Newcastle』ではなく。今回の会議は世界中にある『Newcastle』の集まりだったのでそう呼べば誰でも通じると思うのですが、皆さん「しんしろ」と呼んでくれました。そこからは、新城に住む私たちへのリスペクト(尊敬)を感じました。それだけでなく、会議の中でも各国からの新城へのリスペクトを感じました。このアライアンスの発端となった市であること、ウクライナ難民を救済するために多額の基金を送ったこと、数え切れない場面で私たちの住む新城市が各国からリスペクトされ感謝されている場面に遭遇し、新城を誇らしく思いました。
もう一つ誇らしく思ったことがあります。それは、一緒にチェコへ若者代表として行った2人の世界へ「一歩踏み出す」姿勢です。世界の若者達は、大変優秀でした。自分の想いや考えを明確に持ち、伝えることができる英語力を有し、決めたことをすぐに実行する行動力と小さなトラブルにも柔軟に対応できる判断力を備えていました。正直に言って、私が同世代にこんなレベルの差を見せられたら家から出たくなくなります。しかし、2人は違いました。言語の壁があろうと、積極的に相手と関わり、友好関係を築き上げました。それだけではなく、新城市の魅力を伝え、どうしたらもっと素敵なまちになるのかを世界中の若者と話し合っていました。その姿から、大袈裟かもしれませんが、日本はまだ成長できる、大きくなれると希望をもつことができました。
今回の旅で新城に住む私たちには誇れるものがたくさんあることを学びました。それを未来を担う若者達へ伝えるために、私は一歩踏み出そうと思います。どんな些細なことでもいいと思います。皆さんも一緒に一歩踏み出してみませんか。素敵な未来へ、「どぶりぃでん。」

今回派遣された市民3人、皆さんそれぞれ得たものは大きかったようです。海外で経験したことを、自分のまちに還元していく。そんな素晴らしい体験を皆さんもしてみませんか。
次回のニューキャッスル・アライアンス会議は、2025年の夏に開催する予定ですが、その間にもオンライン交流をはじめ、様々な活動もしていきます。少しでも興味を持たれた方、世界の「新城」と繋がってみたい方、ぜひ積極的な参加をお待ちしています。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU