■コノハズク
コノハズクは全長約20cm、体重約60~75gで、日本のフクロウ類では最小です。「ブッポーソー(仏法僧)」と甲高く鳴くことで知られています。ユーラシア大陸南半、アフリカ、インドなどに広く分布し、日本では本州以北に夏鳥として渡来し繁殖しています。奥三河には4月下旬頃に渡来し、縄張りの形成や繁殖期によく鳴きます。鳳来寺山は古くから生息地として有名ですが、鳳来寺山を含む三河山間部の生息地は最近減少しており、県絶滅危惧1.A類に指定されています。
昭和10年6月7日、8日におこなわれた「仏法僧」の鳴き声のラジオ実況放送の成功で、鳳来寺山の仏法僧は一躍全国に知れ渡る存在となりました。また、この放送がきっかけとなって、仏法僧の鳴き声の主がコノハズクであることが明らかになりました。その後も繰り返し放送され、今も多くの人に親しまれています。
コノハズクは昭和40年に愛知県の鳥、平成22年に新城市の鳥に指定されています。
コノハズクの鳴き声と映像記録は、こちらの二次元コードからご覧になれます。
※二次元コードは本紙をご確認ください。
問合せ::鳳来寺山自然科学博物館
【電話】35–1001
<この記事についてアンケートにご協力ください。>