新城市には「新城市福祉従事者がやりがいを持って働き続けることができるまちづくり条例」があります。福祉に関わる仕事は多岐にわたり、私たちの生活に欠くことはできません。やりがいと魅力ある「福祉のお仕事」を隔月で紹介します。
■世話人(障害者総合支援法の共同生活援助サービス従事者)の仕事 共同生活援助サービスとは
共同生活援助は、障害者総合支援法に基づくサービスの一つで、グループホームとも呼ばれ、一つの住居に複数の方が共同生活をします。
このサービスを利用される方の思いは、「介護者が居なくなったので、自宅以外の場所で安心して暮らしたい」、「親元から離れた生活をしたい」、「いずれは一人暮らしをしたいので、その練習をしたい」など様々です。
世話人は、入浴、食事、排泄などの日常生活支援、服薬管理や通院支援など医療機関との連携などを行うほか、入居者さんと一緒にレクリエーションなどの楽しみなことを話し合ったりもします。入居者さんにとっては「家庭」なので、穏やかに過ごせる雰囲気が大切です。
■新城市内の状況
市内にある3つの法人が、合計13箇所の共同生活住居を提供しており、常に満室に近い利用状況が続いています。
■お仕事をされている方に聞きました!
(福)新城福祉会 サポートホームしんしろ サービス管理責任者 岡 裕子さん
◇この仕事の魅力はなんですか?
昼間お仕事を頑張っている入居者さんが、リラックスした姿で過ごしている場面を見ると、何とも言えない嬉しさがあります。
入居者さんや、そのご家族と深い信頼関係を築くことができ、感謝の言葉や笑顔に触れることで大きなやりがいを感じることができます。
◇この仕事で配慮していることは何ですか?
個々の生活習慣や好みに配慮し尊重するなど、入居者さん一人一人のニーズや状況に合わせた支援を心掛けています。
また、グループホームでの暮らしを楽しんでいただけるよう、入居者さんの健康と安心安全な暮らしの確保も心がけています。
一方で、世話人の業務は、日中活動の事業所と比べて、ひとりで支援を行なう場面が多いため、支援中での出来事や困り事をストレスケアの一環として聞くようにしており、私自身も上司、同僚に聞いてもらっています。
◇このサービスの提供をするための課題はなんですか?
新城市で共同生活援助事業を始めた頃、ご本人、ご家族ともイメージがつきにくくニーズが少なかったのですが、次第に「親亡き後の生活」という言葉を耳にするようになりました。今ではグループホームに入りたいという声を多数耳にするようになりましたが、空きがない状況となっています。
加えて、物件はあっても世話人さんを確保する事が難しいため、グループホームを増やすことは難しい現状にあります。
世話人の仕事は、入居者さんの人生をサポートするという、とても楽しくやりがいのある仕事です。一人でも多くの方に関心を持っていただけると嬉しいです。
◇世話人のスケジュール例
※上記以外に、随時通院支援や会議参加
※夜勤職員は睡眠確認、室温チェック、体位交換、事務などを行います。
問合せ:福祉課
【電話】23-7624
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