子どもが家事や家族の世話をすることは、「お手伝い」の一環であればごく普通のことと思われるかもしれません。
しかし、ヤングケアラーが担っている家事や家族の世話は、お手伝いとして子どもが行うものとは異なり、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行うなど、その責任や負担が重いものです。それによって子ども自身がやりたいことができないなど、学業や友人関係などに影響が出てしまうこともあります。
ヤングケアラーの子ども達を取り巻く状況、感じていることや悩みごと、支援を必要としているかどうかは、それぞれ違います。
目の前のヤングケアラーが感じていることや悩みごとを一緒に考えたり、必要な情報を集めたりできるのが最善ではありますが、なかなか難しいことも少なくありません。
そのため、まずはヤングケアラーという存在を認知し、一人で悩みを抱え、孤独になりがちなヤングケアラーに周囲の人たちが気付き、寄り添うことが大切です。
ヤングケアラーへの支援は広がり始めたばかりです。子どもが子どもらしくいられる社会にするため、私たち一人一人がその輪を広げていきましょう。
「ヤングケアラー」とは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どものこと。責任や負担の重さにより、学業や友人関係などに影響が出てしまうことがあります。
・障がいや病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている
・家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている
・障がいや病気のあるきょうだいの世話や見守りをしている
・目を離せない家族の見守りや声かけなどの気づかいをしている
・日本語が第一言語でない家族や障がいのある家族のために通訳をしている
・家計を支えるために労働をして、障がいや病気のある家族を助けている
・アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している
・がん・難病・精神疾患など慢性的な病気の家族の看病をしている
・障がいや病気のある家族の身の回りの世話をしている
・障がいや病気のある家族の入浴やトイレの介助をしている
出典/こども家庭庁(【URL】https://www.cfa.go.jp/policies/young-carer)令和6年11月20日
■相談窓口
◇こども家庭センター
「近所の子どもから家庭について相談を受けた」「支援が必要な子どもではないか」など心配なことがあるとき
【電話】22-9918
受付時間:平日午前8時30分~午後5時00分
◇児童相談所相談専用ダイヤル
子ども福祉に関する様々な相談
【電話】0120-189(いちはやく)-783(おなやみを)
受付時間:24時間(年中無休)
◇24時間子どもSOSダイヤル
いじめやその他の子どものSOS全般
【電話】0120-0-7なやみいおう8310
受付時間:24時間(年中無休)
◇子どもの人権110番
いじめや虐待など、子どもの人権に関する相談
【電話】0120-007-110
受付時間:平日午前8時30分~午後5時15分
問合せ:こども家庭センター
【電話】22-9918
ID:778046773
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