文字サイズ
自治体の皆さまへ

春日井のおもしろ地名

39/40

愛知県春日井市

春日井郷土史研究会 近藤

◆御鳥林(とりばやし)
「尾張徇行記(おわりじゅんこうき)」(文政5年)によると、「御鳥林」として、和泉一色村(現・坂下町)、神屋村、明知村が指定されていた記録があります。尾張初代藩主・徳川義直の鷹狩りの場であったことから、御鳥林と名付けられました。
天保時代の村絵図には、御鳥林の名は1番小さい和泉一色村にのみ残り、他の2村には見られません。小さい地に地名が長く残されたのは、広い地が新田開発で新しい地名に生まれ変わったためと考えられます。
和泉一色村に見られる御鳥林は現在の坂下町2丁目一帯で、かつて義直が休息した地とされる御殿跡があります。
ちなみに、義直は文武両道に秀でていたといわれ、文の道では、「神祗宝典(じんぎほうてん)」を始め10冊に余る著書があり、武の道では、鍛錬を兼ねた鷹狩りをしばしば行っていました。
御鳥林の他、西尾村と廻間村の鹿山御留林(しかやまおとめばやし)にも藩主の狩場があったとされ、狩りの獲物は、キジなどの鳥ばかりとは限らず、シカ・イノシシなども対象とされていました。

とりばやし:坂下町2丁目

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU